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file.4 なぜ、レンズの向こう側は真実しか写さないのか

 前回のLostMemoryは、空の過去が判明し、両親から空の記憶がなくなり亮と一緒に暮らすことになった。空は両親とは会えるのか。それと、連続火災事件に同僚が関与しているのではないのかと依頼があり今回はそれを解いていく。


 今回の連続火災事件は、不自然な箇所はあるのになぜか証拠が出てないため火の不始末と処理されていた。不自然な点として、火災があった場所での目撃証言が少なすぎること、そして早川さんがその火災の現場にいること。必然的に一番怪しいのは早川さんだが断定するには物的証拠が必要だ。

 火災があったところは計三ヶ所で家、飲食店、会社と特に共通点はない。火災現場の次は早川さんが勤めている会社だ。

「これが、今までの早川が持ってきた火災の写真です。」編集部長さんが三ヶ所の火災の写真を持ってきてくれた。一つの現場につき何枚も撮りそれを提出しているようだ。一枚一枚めくりながら目を通していくと、「ん?すみません、この写真は新聞に掲載されていますか?」亮が部長に尋ねると「それは載せていないですね写ってはいけないものがありますからね。」そう答えて無数にある写真からもう一枚取り出し「これもですね」そう言って亮に渡す。「これは…それなら」と何か気づきはじめたようにうなずき、「すみません、ではこの写真コピーしても良いですか?」

 次に聞きこみだ。「何度もありがとうございます二宮さん」「いいよ」 今回の火災で被害にあった人達に事情を聞くことにする。「でも、警察も色々聞きましたが、これといってなにも出ませんでしたよ?」と二宮が亮に伝えると、「いや、私の推測が正しければ出てきますよ、動かぬ証拠が」そして亮は被害者一人一人と話し、被害者は帰宅した。

探偵事務所に帰宅し、依頼人の樋田さんに途中経過の報告をすることになった。「それで今のところどうでですか?」

「はい、早川さんの居場所はまだわかりませんが、やはり今回の連続火災事件の犯人は早川さんでした。」

「そんな…」落胆した樋田に亮は「早川さんが行きそうな場所はありますか?例えば、二人の思い出の場所とか」

「それなら…」

 ある建物の前に人影があった。カメラと頭に深くフードを被り、建物の中に入りこもうとした時「次はここを燃やすつもりですか」フードの男は声のする方を振り向くと、そこには探偵の亮と依頼人の樋田がいた。「もうこんなことはやめろよ…早川!」その声を聞き男はフードを外し「なんだ樋田じゃないか、やめろ?なんのことだ出社しようとしてるだけだろ?」三人が立っている所は樋田、早川が所属している会社であった。「早川さん、今までの連続火災はあなたの犯行でしたね」と亮が伝えると「なんの証拠があってそんなでたらめを言っているんだ!」早川が激昂し証拠を求めてきた。「証拠はこれです」亮がコートの内ポケットから写真を取り出した。「あなたは何枚も写真を撮りそれを売っていた。が、そこから選ばれるのはほんの数枚だ。なぜ選ばれなかったのか部長さんに聞いてきました。それは、写真の中にあなたが写っていたからです。」写真を早川に見せ説明をはじめた「この写真は火災場所を道路を挟んだ場所から撮っていますが、そこにある車のバックミラーにあなたが写りこんでいるのが何枚もありました」 「それのどこが証拠だ!それだけか!」「写ってしまったなら掲載されないのはよくあることです。ですが、重要なのはそこじゃない、あなたの手元です。あなたの左手首に腕時計をしていますねこれはSDM型腕時計だ、確認で樋田さんにも聞きましたが、あなたは今まで腕時計をつけていなかったそうですね」

「なっ!」早川は服に隠れた手首を押さ狼狽えはじめた。「あ、それにもう一つ」亮が指を上げ「今回の被疑者の方々に会ってきました。その人達全員に首の後ろに十字の傷が付いておりこれは、SDMを使われた動かぬ証拠になります」

「くそっ!」早川が壁を叩き悔しがっていた。

「なんでだ!早川!どうして…」と樋田が早川に理由を聞くと早川は樋田を睨み言葉を続けた

「全部樋田、お前のせいだ!」 「え…」

「以前まではおれとお前は一緒に写真を撮っていたのに、徐々に採用されるようになったのはお前の写真だ…おれにはお前ほど写真を撮る才能はない!だからお前と同じ写真を撮っていても勝てない!だから、火災を起こしし目撃者にはこの腕時計を使って記憶を消したのさ!そしておれが火災を起こしたのは、お前ばっかりを贔屓する奴らの大事な場所だ!」早川は白状した。記憶を抜き取ったから、不自然に目撃情報がなかったのだ。

「そんな…そんなことで!」「お前にはわからないだろう!おれの気持ちが!そしてこの会社もこれから燃やしてやる」

「自白しましたね」近くの物陰から二宮が出てきた「今の会話は録音させていただきました。今回と今までの事件について一緒に警察署に来ていただきすよ」

「二宮さん、あとはよろしくお願いいたしますよ」

「はい、こちらこそ」早川はパトカーに乗り去っていった。呆然して立ち尽くす樋田に亮は「時として妬みは凶器になるんです。近くにいるからこそ、その人の本当の闇は気づけないんです」樋田の肩を叩き「では、行きますか」二人で歩を進めようとすると、後ろから何かを感じ振り向くと物陰から黒いマントに仮面をつけた人影がこちらを見つめていた。「…あれは?」亮が気づき近づこうとしたら消えてしまった。


 事件は解決した。早川さんは今までの事件は自分が行ったと自供し一件落着になった。樋田さんはこれから一人で写真を撮っていくことにした。早川さんとまた一緒に撮りたいと夢はあるが難しいかもしれないが諦めずやっていくとのことだった。人の妬みというのはいつの時代でもある。それにどう向き合っていくのかが大事だ。 事件は解決したが、最後のあの仮面人間は何者だ?今回の事件に関係があるのか、あるいは…




ありがとうございました。

負の感情はいつでも厄介ですね

最後に出てきた仮面人間は誰なんでしょうかこれからも目が話せないですね

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