イザベラの子
イ「まき、“太陽の花”のことを知っているか?」
あ「あぁ・・・、裏の頂点の呼び名だろ・・・?」
イ「そう。私は65代目の太陽の花に選ばれたんだ。だが・・・」
あ「・・・だが・・・?」
イ「裏の最後は頂点だ。頂点になればやることは完全に消える。そうなると寿命だって限られることになる」
あ「!!⁇そんなっ・・・」
イ「そこに現れたのが オースチンだなぁ・・・(陣内)。残りの人生 俺と一緒にいようとかクサイセリフを言って来たんだ。それが凄く・・・嬉しくてな・・・///」
あ「・・・あー・・・」
イ「まぁ、その後は結婚し 子供だって産んだ。・・・でも・・・」
あ「でも 何だよ⁇」
イ「どうも記憶が曖昧なんだ。その娘に対してのものは・・・」
あ「覚えて・・・ないのか・・・?」
イ「なぜだろうな・・・。今も探している。見ろ、このペンダント。」
あ「うあぁ・・・、不気味な・・・」
イ「これが光った子が私の子・・・なんだ・・・よ・・・!!?」
ピカッ・・・
あ「おぉ!!光ったぞ!!近くにいるんじゃないのか!!」
イ「あぁ!そうだ・・・な・・・。まき!!?お前の・・・」
陣内「・・・おい!林童まき!その傷の光は・・・!」
・・・嘘・・・
私が・・・ペンダントに反応してる・・・
イ「まき!!?」
あ「何だよ・・・何だよコレ!!」
陣内「イザベラ・・・見ろ、ペンダントが・・・」
イ「まきに反応してる・・・、本当に・・・?」
あ「違う!あり得ない!!違う、違う、違う!!!!」
イ「落ち着け!!」
あ「落ち着けるか!!」
イ「まき!!!!!!」
・・・うっ・・・
イ「・・・まき・・・」
・・・つー・・・
あ「イザベラ・・・様・・・、温・・・かい・・・」
イ「ごめん、ごめんな・・・、何年も見つけてやれなくて・・・」
これが・・・母親・・・なのか・・・?
イ「・・・魔法・・・使えないだろう?使いたいよな・・・」
あ「・・・ぐすっ・・・」
ぽうぅぅぅっ・・・
あ「なんだ・・・この感じ・・・?」
イ「焦らせてしまって申し訳ない・・・、大丈夫だ。これで感じるハズだ。
相手の魔力が分かる、誰を守るのかが分かるよ」
あ「イザベラ・・・、母・・・さん・・・ありがとう」
陣内「・・・こんな状況で言うのも何だが、扉の向こうで藤田が騒いでるぞ」
あ「紗奈!!⁇」
紗「大変!!急いで!!大河と棗が・・・!!!!」
あ「大河と・・・棗が・・・?」
なんだ、この感じ・・・
何かが、分かりそうなのに・・・
あ「分かった!!急ぐぞ!!!!」
ダッ・・・
陣内「イザベラ・・・平気か・・・?」
イ「・・・どうした。私を甘く見るな。・・・さて、帰るとするか・・・
ここにはあまり いたくない。」
陣内「相変わらずだなぁ・・・」
イ「・・・うるさいな」
キュイィィィィィン・・・
陣内「・・・全く・・・親子揃って 忙しそうに・・・
まき・・・守るんだぞ・・・、イザベラのためにも・・・」




