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紫陽花の恋2

作者: 一樹

涼子の二階の部屋の灯で、庭の紫陽花がスポットライト


されるからのように、美しい。


涼子は


『うちと、一緒に住むとね?』


と、ハッキリと言った。


西洲は、自慢げに


『もちろんよ』


涼子は、長い髪の毛に、手ぐしをいれながら



『と、いってもお金もなかし、その前に働けぇ~い』


西洲は、自分の気持ちに正直に


『仕事も、四六時中、涼子のことば思うと、手につかん


 ただ逢いたかよ、それだけ』


涼子は、愛の伝授者のように


『あれあれ、愛とは守る人の為に、時には血を流し、


 時には大汗をかいて、時には涙をながし、そして


 愛の始まっと』


ごもっともと西洲も同感する。


西洲は、涼子の事を想う。


(オイは、涼子に魅了されて、心の中を奪われた。ライター


 であぶった温度計のごと、いっきに赤く上昇ばした。あの


 懐かしのメロディば聞いた、心の中がセピア色に染まって


 雲ば、突き抜けて天まで昇っごとぁ)


と涼子がいれば、何にも欲しくない、涼子ころが西洲の命


である。


西洲は、電話越しの受話器で、いつもの低い声で


『涼子の笑顔ば、見てたら、それでよか。涼子の瞳は、


 暗闇の中の光のごと、キラキラと輝いとる。涼子が


 いるけん、今のオイがある』


 涼子は


キャハハと笑いながら、


『それで?』


西洲は、ボーリングで残りのピンを狙うかのように


『涼子は、狂わしく、恋しく、そして何よりも愛しく


 て、しかたのなか』


涼子は、キャンディをもらった少女みたいに


 『うん。ありがとう』


が、あれだけ車が好きだった、西洲は、今は軽自動車に、


乗り、峠も行くのもやめ、自動車整備士の仕事も辞め、


プー太郎に成り下がったのである。


涼子は、やっぱり、危険なトゲがある、魔性の女。男の


人生を狂わす。


と、女の魔力と魅力は、使い方次第では、世の中さえ変え


る。古今東西よくある話であり、歴史がそれを証明してい


るのである。。。


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