修学旅行「3日目」
3日目は、みんな楽しみテーマパークだ。
「大熊くん、今日はきちんと寝たのかなぁ」
利佳子は心の中でつぶやいた。
「わーーーーー、すごいすごいっ」
利佳子はテーマパークの入り口に並んでいた。
ジェットコースターはものすごい速さだ。
「なる、あれ乗ろうね、ね」
「はいはい」
オープンして、急いであのジェットコースターに向かう。
「ウギャッ」
転んだのはなるだ。
「大丈夫?」
利佳子は手を差し伸べる。
「大丈夫、利佳ちゃん、速すぎるって」
「ごめん、ゆっくりいこう」
と利佳子が言った瞬間、なるが、ものすごい
勢いで走り始めた。
「バーカ、ゆっくりしてたら乗れないよ!」
「バカちゃうーーーー」
ようやくさっきのジェットコースターに
たどりついたが、もう人が並んでいた。
「あちゃー、次かなぁ」
なるが言うと、なるの目線の先に
大熊くんと西鳥くんが並んでいた。
つんつんっと肘でつつかれ、
利佳子もなるの指さす方を見る。
「もしかしたらいっしょかもよ」
結局、前の人で最後で、
利佳子たちは次の次になってしまい、
いっしょには乗れなかったのだった。
帰りの飛行機の中。疲れて利佳子は
眠っていた。ほとんどの生徒は寝ていた。
着いてから、またも利佳子はなるにつねられ起こされた。
「利ー佳ー子ー!あんたはよく寝るねぇ!?」
「いでででっ」
利佳子は夢の中から引きずり出されて、
起きてからもしばらくポヤポヤしていたのだった。