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修学旅行「準備」

利佳子たちの学校は、中3に修学旅行に行く。班は、男子と女子が均等に4人になるようにわけられる。ただ、人数の関係で利佳子は5人班だった。

班のメンバーが発表されたとき、利佳子はまさかの浩也と同じ班だった。

「やったじゃん」

なるせが言った。利佳子は「うん」と軽くうなずいた。しかし、心の中ではガッツポーズをして喜んだのだった。

「それはいいんだけど利佳子ちゃん…。あんた私とも同じ班だよ?」

利佳子は持ち前の天然さで笑ってごまかしたのであった。

修学旅行の具体的な日程は、1日目が奈良、2日目は班で京都内で自主研修、3日目は楽しみなテーマパークだ。

テーマパークも楽しみだが、利佳子は班での自主研修も楽しみだった。もちろん、浩也となるせがいるからだった(ちなみにあと2人は男子の四猫衛(よねこまもる)と女子の馬田秋(うまだあき)だ)。


「私、ここ行きたいな」

馬田秋は地図を指差して言った。

「何々…六道珍皇寺(ろくどうちんこうじ)?」

「…………」

班のみんなの空気が固まった。

大熊「下ネタ」

四猫「もう一回言って?」

馬田「そうなのよー、ここはね…」

みんながいろいろ意見を言ってくる中、馬田秋は語り続ける。

利佳子は顔を赤くして誤解を解いていた。

「ちがうっ、ちゃんとそう書いてたの!別に好きでいったわけじゃないもん」

「あってるよ。読みがな書いてるから大丈夫だよ…」

浩也は一人笑っていた。

結局、六道珍皇寺に行く予定はなくなった。

利佳子にとって変な誤解を招いてしまったルート決めだった。しばらく、利佳子は落ち込んでいた。

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