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体育大会「準備」
体育大会前日。
利佳子たちは日曜日の体育大会に向けて
前日の土曜日に準備をしていた。
「せーのっ」
テントを立てながら、利佳子となるせは話をしていた。
「利佳ちゃん、最近大熊くんのこと何も言わないね」
「えー、うん。体育大会で疲れてるし…」
眠たいのか、利佳子は目をこすりながらしゃべっていた。
「そっか」
「体育大会が終わったらまた話すよ!」
「はいはい」
暑い中、利佳子は汗を拭っている浩也を見ていた。
その時、利佳子と浩也は目が合った。
しかし利佳子はとっさに目をそらしてしまった。
「バカ!なんで目をそらすの!その時はね、
ニコって笑わなきゃだめでしょ?」
「だ、だってぇ、目が合うなんて思わなかったんだもん!」
なるせに怒られながら目をそらしてしまったことを
後悔している利佳子であった。