第1話
最初に。
これは、なろうやカクヨムの「読まれない側」にいる方へ向けたエッセイです。
すでに読まれている方は、スルー推奨。
たぶん、何のお役にも立てませんw
――◇――
一生懸命に書いた物語が、読まれない。
昨日も今日も、PVが変わらない。
★もつかない。
ランキング100位なんて、夢のまた夢。
それでも「俺は書きたいから書くんだ!」と続けられるなら、それはすごいことだと思います。
でも、好きで書いていたって、誰かに読んでほしい日くらいある。
俺も、そうです。
本日(11/4)、異世界ファンタジーの代表作『残響のロザリーナ』について、週間ランキング4118位に上がったというお知らせが来ました。
おっ。
上がっとる。
……4118位で、にんまりする男ですw
てか、4118位までわざわざ報告してくれるカクヨムのシステムも、すごいけどw
そんな、物語系では今もほぼ「★を持たざる者」が、ほんの少し、書く元気を取り戻せた方法をお話しします。
*
その前に、少しだけ数字の話を。
俺がカクヨムで調べた時点では、
公開日がここ一か月以内の異世界ファンタジーは、4,381作ありました。
そのうち、★が一桁以下の作品は3,685作。約84%です。
さらに、★0の作品は2,144作。ほぼ半分でした。
もちろん、公開されたばかりの作品も含まれています。
この数字だけで、ずっと読まれていない作品の割合までは分かりません。
それでも。
★が少ない作品は、こんなにもある。
★1000、★10000という景色ばかり見ていると、自分だけが取り残されているような気になりますが、少なくとも、俺たちは珍しい場所に立っているわけではなさそうです。
……仲間、めっちゃおるな。
ただ、仲間がいると分かったところで、自分のPVが増えるわけでもない。
そりゃそうだw
たまには、自分の作品がランキングに並んでいるところを見たい。
誰かに読まれた手応えがほしい。
そんな方には、本当はライバルが増えるので教えたくはないんですけど、一度、短いエッセイを書いてみることをお勧めします。
*
実は、物語では読まれない側の俺も、エッセイは、ありがたいことにかなり読んでもらえています。
本日のエッセイ・ノンフィクション部門・(すべて)の週間ランキングのお知らせでは、100位以内に、以下の六作が入っていました。
【11位】カクヨムコン12にむけて。~ 落選しても、俺は自分の物語を愛している ~
【42位】読む人いないなら、アニメで見てもらうしかなくね?
【52位】『10万文字を超えた瞬間、AIが別人になった件。』の続き。
【54位】「銀行に預けているお金、大丈夫かな?」と娘に聞かれて。
【91位】10万文字を超えた瞬間、AIが別人になった件。
【100位】君の涙は見たくないから
……。
お前、読まれてんじゃねえか。
そう思われた方。
はい。
エッセイは、読んでもらえているんです。
でも、何を書いてもたいして読まれなかった頃には、こんなふうに六作も並ぶ日が来るとは、思っていませんでした。
だから今回、この話を書いています。
異世界ファンタジーでは、4118位で地味に上がっとるやんと喜んでいる俺が、違うジャンルでは、こういう経験をさせてもらっている。
書く人間は同じなのに、置く場所が変わると、届き方も変わるんですよね。
*
では、なぜエッセイを勧めるのか。
まず、ジャンル全体の作品数が違います。
今回確認した掲載作品数は、異世界ファンタジーが約13万3千作。
エッセイ・ノンフィクションが約4万6千作でした。
もちろん、読者の数も違いますし、この全部が今も更新され、ランキングを競っているわけではありません。
それでも、同じ「ジャンル別100位」でも、作品の母数には、これだけ違いがあります。
さらに、実際のエッセイの週間ランキングでは、累計の★が8個、14個、15個という作品も、100位以内に入っていました。
★が何百、何千と積み上がっていなくても、そこに並べることがある。
これは、俺にとっては、結構うれしい話です。
ただし、週間ランキングは直近七日間のデータによる集計です。
作品に表示されている累計の★だけで、順位が決まるわけではありません。
「★が八個あれば入れる」という話でもない。
詳しい計算式を、俺が解明したわけでもありません。
……そんな能力があったら、ロザリーナをもう少し何とかしているw
そして、もう一つ。
短いエッセイなら、読者がその場で最後まで読めます。
長編を開いて、これから何十話も付き合うか考えるのと、数分で読み切れる話を一つ読むのとでは、手の伸ばしやすさも違うと思います。
読み終わったところで、「面白かった」「分かるなあ」と感じてもらえたら、その場で評価や感想につながることもある。
ここは俺の推測ですが、短い一作だからこそ、反応が返ってきやすい面はあるのではないでしょうか。
俺自身、異世界ファンタジーでは遠く感じていたランキング100位以内に、エッセイでは手が届きました。
初めてそこに、自分の作品を見つけたとき。
にんまりしました。
スクショまで撮りました。
……うれしかったんですよw
それまで、何を書いてもたいして読まれなかったから。
いつも、ほかの人の作品ばかり並んでいたランキングに、自分の作品がある。
それだけのことが、俺には、結構な出来事でした。
*
ずっと、読まれない日が続いている方。
カクヨムの読者、みんな寝てるんじゃないかと思っている方。
そもそも、このサイトに読者って実在するんかい、と疑い始めている方。
分かる。
俺の作品の前だけ、全員そっと目を閉じて通過してないか?
そんな気分になる日もありますw
もし、物語を書く手が少し重くなっているなら、日常の出来事でも、創作中に考えたことでも、行き詰まっている今のことでも。そんな素直な気持ちを、一作、エッセイにしてみてはどうでしょう。
大事件でなくてもいいと思います。
俺なんか、バッティングセンターで25球全部空振りした話とか、若手部下のメールアドレスが「ikejun@……(イケジュン)」だったので、職場で腹を抱えて笑えた話とか、そんなしょうもないことも書いています。
……本当に、そんなことでいいのか。
少なくとも、俺はそれを書いていますw
*
そして、エッセイを書いてよかったことは、ランキングに入れたことだけではありません。
普段なら、出会わなかったかもしれない方と出会えました。
俺が異世界ファンタジーだけを書いていたら、そのジャンルをあまり読まない方には、作品を開いてもらうきっかけ自体が少なかったと思います。
でも、仕事の話なら読む。
日常のしょうもない話なら、ちょっと読んでみる。
創作の悩みなら、自分にも覚えがある。
そういう入口から、言葉を交わすようになった方がいます。
普段書いているジャンルが違っても、「それ、俺もあります」と話せることはあるんですよね。
さらに、エッセイを読んだあとで、俺の異世界ファンタジーまで読みに来てくださった方もいます。
これは、実際にありました。
エッセイを書いていなければ、出会えなかったかもしれない読者です。
ありがたいです。
そりゃもう、かなり。
エッセイから物語へ来てもらえたら、もちろんうれしい。でも、エッセイで出会って、そこで話をするだけでも、書いてよかったと思えることがあります。
自分の書いたものを、誰かが読んでくれた。
その人の言葉が、こっちに返ってきた。
それが、また物語を書く元気になったりするんですよね。
*
もちろん、エッセイを書けば必ず読まれる、とは言えません。
書いてみて、そちらも静かなことはあると思います。今の俺でも、普通にあります。
だけど、そこでまた、「自分には駄目なんだ」と落ち込む材料を増やしてほしいわけでもありません。
ただ、今いる場所で読まれないからといって、自分の書くもの全部に、読者がいないと決まったわけではない。
俺は、エッセイを書いて、それを知りました。
今、書いている物語を大事にしたまま、たまには、違う棚に一作置いてみる。
そこで誰かと出会えたら、ちょっと話してみる。
ランキングに名前があったら、にんまりする。
何なら、スクショも撮る。
そのくらいの寄り道があっても、いいと思うんです。
俺も今日、4118位のお知らせを見て、にんまりしました。
まだまだ、こっち側にいますw
それでも、また書こうと思えています。
なろうで書いているあなたにも、
そんな「ちょっとうれしい」が、
一つ増えたらいいなと心から思っています。
そして、できれば――。
俺のロザリーナも、3000位くらいまで上がってくれないかなと、
切に願っておりますw




