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使者たちには平園の街から離れた、森の近くに身を潜めているように指示を出した。

しかしそれでも連れてきた使者たちはあまりに数が多く、またぱっと見負傷兵ばかりなので、木陰に隠れた彼らの姿は不気味そのものらしく、平園の街ではちょっとした騒ぎになった。


その内再生するけど、中には頭の半分がない使者もいるのだ。誰がどう見ても異様だ。


公にはキリヤマ氏が、他の街へ移送予定の重軽傷者、という説明をしたが、様々な噂が飛び交った。


キリヤマの兵団からも従者が来て、早く対処するように、と散々念を押された。



近くの山奥の開けた土地にある古民家群を買い上げ、そこに建物を増築して、彼らを養い、暮らすことのできる集落を作ろうと思い立った。


本当は近場の森の周辺に集落を作ろうと思っていたけど、人目に付きすぎて駄目だと悟った。


キリヤマ氏からは戦の報酬として金で中貨40枚頂いた。中貨は金貨半のおよそ九倍の額面である。

わたしはその時に、使者たちを養う集落を作るために、山を一つ買い上げたいので、そのためにはどうすればいいか、と聞いてみた。

すると、「あの死人たちは武器を扱えるのか? そもそも命令に従うのか」

と逆に聞き返された。

「有事には自警団の一味として使う予定です。銃程度なら扱う知性と判断力がありますが、命令は術者である私のしか聞きません。しかし私がたとえば、キリヤマ様の命令に従え、と指示を出せば、貴方に従います」


私が死ねば彼らも死ぬことは黙っておいた。暗殺されても困るし。使者が死人を使者にするには使者の体液を死者に飲ませなければならない、という細かい仕組みも秘匿した。使者の軍は私が使う想定だったし、細かく教える気はなかった。


「なるほど、それは使えるかもしれない。朝山を自由に使っていい。集落を切り開く大工も斡旋しよう。もっとも、費用は出せないが」


わたしは感謝して、帰途の道すがらお金の計算をしていた。どれほどかかるのだろう、大工動員に。

四年間寝込んでいたので、自分のための生活費は必要最低限で生活していたので、蔵に貯蓄はある。

この度の褒美でまた増えたし。まぁ部下に配る分でまた減るけれど。


「ごえいたいのごえいりょくぞうきょう」

と適当な説明をして、瑞葉様から支援金を多少融通していただいて、

「じけいだんのへいりょくぞうきょう」

と適当な説明をして、従者たちに斡旋された大工の指示、集落建設のための資材と人件費の総額の計算、場所の算定のための朝山の立地調査、その全てを自警団の従者たちに任せて、私はお布団に入った。


熱でだるい。吐く。吐きそう。疲れた。眠い。


私は金策に走っている、ということにして、体調が回復するまでひたすら眠りたかった。


「明日のことは、あしたやるー」と独り言を言いながら、深い眠りに落ちていった。


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