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かき氷令嬢〜妹の病が酷くなったからとフラれた二番目にされ続けた令嬢はやけっぱちに氷精霊の住む庵へ行くとかき氷を作ることになって誰からも求められるようになることで自分を好きになろうと決めた〜

作者: リーシャ

「エルミーナ、すまない」


 その声が耳に届いた瞬間、胸の奥で凍り付いていた何かがさらに深く沈み込むのを感じた。

 向かい側に座るドラード王子の顔はいつもよりずっと硬い。陽光のように明るい笑顔を浮かべ、心を温めてくれたはずなのに。


「どうなさいました、ドラード様。そのような改まったお顔をされて」


 気づいていた。この数ヶ月で取り巻く空気がどこか冷え切ってしまっていたことに。それでも、希望を捨てたくなくて、無理に明るく振る舞っていた。


「リレリレアが、また倒れてしまって……」


 リレリレアとはドラード王子の妹君。

 同じ年頃だが、幼い頃から魔力が不安定で、度々倒れてしまう病に苦しむドラード王子は妹君を誰よりも大切にしていた献身的な姿を尊敬し、同時に優しさに深く惹かれていた。


「リレリレア様が、また? 今回は、ご容態が悪いと?」


 反射的に尋ねた。

 大切な存在だったから彼女が少しでも元気になるよう、何度も見舞いに訪れ、珍しい薬草を探し物語を読み聞かせ、一緒に刺繍をしたこともあったし彼女が「姉上のように慕わしい」と言ってくれた時は、本当に嬉しかった。


「今回は、氷の呪いが深く、通常の治療では難しいと判明した。古の文献に残る生命の泉の力を借りるために、遠い東の地に赴かねばならない」


「生命の泉……」


 伝説に謳われる奇跡の場所。その言葉が、リレリレア様の病が想像するよりも遥かに深刻なのだと物語っていた。


「それゆえ、エルミーナとの婚約を解消させていただきたい」


 ドラード王子の口からついに残酷な言葉がこぼれ落ちた。


「な、ぜ……?」


 声は、ひどく震えていた。


「リレリレアの治療には、莫大な費用と、長い年月がかかる。それに、そばにいてやらねばリレリレアは不安に苛まれてしまうだろう」


「私だって、側にいます。リレリレア様のことも、ご一緒に支えます」


 手に触れようとしたが彼はそれを避けた。


「っ!」


「すまない。エルミーナを人生の重荷に巻き込みたくないのだ。リレリレアの治療に専念したい。婚約を結び、エルミーナに寂しい思いをさせるくらいならば、このまま、俺一人で……」


「そのようなこと、寂しい思いなどしません! わ、私も、リレリレア様のことを心配しております! 私も一緒にいたいのです!お願いします!」


 抑えきれない感情をぶつけ、声が上ずり瞳には涙が溢れる。


「すまない。どうにも、リレリレアを優先してしまうのだ。お前とリレリレア、どちらを選ぶかと問われれば迷わずリレリレアを選ぶ。そのような男なのだ、俺は。そのような俺と結ばれてもエルミーナが幸せになれるはずがない」


「……」


 ドラード王子の言葉は鋭利な氷の刃となり胸を、何度も何度も容赦なく突き刺す。わかっていたことだ。

 誰よりも妹君を大切にしていることが美点でもあったが、その美点が深く凍てついた溝を作ってしまった。


「……わかりました」


 ようやく口にした言葉は自分でも信じられないほど、虚ろな響きを帯びていた。


「本当に、すまない」


 ドラードはそれだけを言い残し、立ち去っていくと残されたテーブルの上で、くれた婚約の首飾りが鈍く光っているのを見つめることしかできなかった。

 ああ、そうだった。私は、そういう女だったな。

 記憶を持ったまま転生して、もう二十年が経つ前世の私は、何事もうまくいかない冴えないクタクタな鈍臭い女だった。

 仕事はミスばかりで、恋愛も長続きしないし唯一の取り柄は誰よりも真面目なこと。


 でも、真面目さが周りの人からは「堅苦しい」「面白くない」と敬遠されていた前世の事故で命を落とし、気がつくとこの世界に生まれ落ちていた。

 待っていたのは何不自由なく暮らせる侯爵家という裕福な家庭、両親は愛情深く何一つ不満のない生活を送る中での王子との出会い。幸せになれるのだと信じて疑わなかったのに、違った。誰かの二番目。


 いつでも、誰かの影に隠れて、生きていく運命だったのかもしれないなと、ドラード王子との婚約が破棄されてから何もかもがどうでもよくなった。


 両親は心配してくれたが自室に閉じこもり、誰とも会わず食事もろくに喉を通らずひたすらに、ぼんやりと過ごす日々を救ってくれたのは一冊の古びた書物。

 辺境の地で、氷を操る精霊術師たちが癒やしをもたらす氷菓を振る舞うという、伝説の物語。


 『氷菓はただの冷たき菓子ではない。氷の削り方、蜜の調合、器の選定。一つ一つの工程に精霊術師の魂が宿る。ゆえにたかが氷、されど氷。氷菓には人の心を解き放ち笑顔をもたらす力があるのだ』


 書物の中で語る精霊術師の言葉が心に深く響いた。

 氷が削られるシャリシャリという幻想的な音。精霊術師が、丁寧に蜜をかける姿。一口食べると満面の笑顔の光景に心を奪われた。

 そうだ。私だって、誰かを幸せにしたい。

 誰かの二番目じゃなくて誰かを笑顔にできる、そんな何かを自身の力で見つけたいと侯爵家を飛び出し、書物に記されていた辺境の地へと向かった。

 辿り着いたのは、雪深い山奥にひっそりと佇む小さな庵。


「氷菓の道に入りたいと? ふん、物好きな姫様もいたもんだ」


 現れたのは白銀の髪を持つ無骨な老精霊術師だった。

 彼は、最初は冷たくあしらったがこちらの真剣な眼差しと記憶から得た知識を交えながら語る熱意に、根負けしたのか見習いとして受け入れてくれた。


「氷は、生き物だ。その日の気温、魔力の流れで、表情が変わる。だから、毎日、氷精霊の声を聞いてやれ」


 師匠の言葉通り毎日、氷と向き合った。

 氷を削る、という単純な作業がこんなにも奥深いものだとは知らなかったので氷精霊と対話し、彼らの力を借りて最高の氷を作り出す。

 魔法使いではない己には、想像もできない世界。そして、蜜の調合。


「蜜は、氷菓の魂だ。ただ甘いだけではダメだ。精霊が宿る素材の力を最大限に引き出してやれ」


 豊かな果物や珍しい香草を使って、オリジナルの蜜作りに挑戦し、太陽の力を宿すルビーベリー、月の雫を集めたパールプラム、風の囁きを聞くミントリーフという様々な素材を使って試行錯誤を繰り返した。

 何度も失敗を繰り返す。蜜が焦げ付いたり、逆に精霊の力が弱すぎたりするその度に師匠は根気強くアドバイスをしてくれた。


「いいか、大切なのは誰のために作るかだ。目の前にいる客人がどんな癒やしを求めているのか。それをお前の手で氷菓に込めてやるんだ」


 師匠の言葉が心を温かくしてくれた。

 ドラード王子に振られた寂しさや、誰かの二番目であることへの劣等感を氷菓にぶつけるように、一心不乱に氷菓作りに没頭すること一年後。

 師匠から独立を許され、自分だけの氷菓屋を開くことにして店名も月光の雫にした。


 清らかで神秘的な味をイメージしてつけた店は、小さな村の片隅にひっそりと佇ませ。派手な看板も宣伝もしていない作る氷菓は、口コミで評判になり次第にお客さんが増えていく。


「ここの氷菓、本当に美味しい! 口の中で、精霊が舞い踊るみたい!」


「この蜜、今まで食べたことない味! 心まで癒やされるわ!」


 お客さんたちの笑顔を見るたびに心の底から嬉しくなったその笑顔がすべてだ。

 誰かの二番目なんかじゃなかった。

 自分だけの氷菓を求めてくれるお客さんたちのために、氷菓を作ることができたのだ。

 ある日のこと、店の前に一人の男性が立っていた。見慣れた高貴なシルエット。


「……ドラード様」


 思わず名前を口にすると彼はゆっくりと向いた。


「……エルミーナ」


 顔は前よりも少し痩せ、どこかやつれているように見えた。


「リレリレア様は、ご無事ですか?」


 尋ねると寂しそうに微笑んだ。


「ああ。生命の泉の力で氷の呪いは完全に解けた。今は前よりもずっと元気だ」


「そ、それは、よかった……」


 リレリレア様のことがずっと気になっていたから、心から安堵した。


「エルミーナが、氷菓屋をやっているとリレリレアが教えてくれたのだ」


「リレリレア様が?」


「うむ。そなたが送ってくれた魔導書に店の名が記されていたと」


 そういえばリレリレア様が生命の泉から戻られたと聞いた時、新しい魔導書を贈ったっけ。

 その中に店の名前を魔法で隠して記しておき、いつかリレリレア様が元気になったら店を訪れてくれることを願って。


「入っても、よいか?」


 ドラードは遠慮がちに尋ねた。


「もちろん。何にいたしましょう?」


 いつものように、笑顔で尋ねたらドラードはメニューをじっくりと見て迷ってから言った。


「月光の雫を」


「……承知いたしました」


 カウンターの奥で氷精霊を呼び出し、氷を削り始めた。シャリシャリと、軽快な音。この音は心の音だ。

 ドラードは氷菓を作る姿をじっと見つめていた瞳は何かを後悔しているように見えた。


 氷菓を前に置いた。氷の上には月の光を思わせるような、透き通った蜜。

 その上に細かく砕いたミントリーフが星屑のように輝いていた。王子は、一口、スプーンで氷菓をすくう。


「美味い」


 目から一筋の涙がこぼれ落ちた。


「すまない、エルミーナ。あの時、己の身勝手さゆえにそなたを傷つけた」


「……」


「リレリレアのことしか見えていなかった。エルミーナの気持ちを全く顧みなかった」


「……はい」


「あの時、エルミーナが、俺を、リレリレアを、共に支えると申し出てくれたのにそれを拒絶してしまった。本当に本当に愚かなことをした」


 堰を切ったように自身の後悔を語り始めた。


「リレリレアの治療に専念するためと、己に言い訳していた。だが、本当は、恐ろしかったのだ。エルミーナという俺以外の誰かを大切にしている者が人生にいるのが、恐ろしかった」


 何も言えなかった。ただ、彼の言葉を静かに聞く。


「エルミーナを傷つけてしまった。もう、二度とそなたを幸せにすることはできないだろう」


 氷菓を一口、また一口と、ゆっくりと食べていく。


「……ねえ、ドラード様」


 ようやく口を開けた。


「あの頃の私と今の私、どちらが好きですか?」


 驚いた顔で、こちらを見た。


「……今の、そなただ」


 迷わず答えた。


「あの頃のそなたは、いつも俺の顔色を伺っていた。今のそなたは、己の足で立っている。精霊の光を宿したように輝いている」


 照れくさくなった。


「……そうですか。よかった」


 その言葉に、心から満足していた。彼は無意識に二番目にしたおかげで、自身を見つけることができたから誰かの影じゃなく、らしい生き方ができたのだろう。

 それは、氷菓屋として笑顔にすることだっただけだ。


「ありがとう、エルミーナ。そなたのおかげでもう一度前を向いて歩める気がする」


 席を立った。


「……もう二度と会えないかもしれないが、どうかお元気で」


 ドラードは店を出ていったその背中を見送った。

 もう、彼のことを引き留める必要はなかった。氷菓がある、待ってくれているお客さんたちがいる、自分がいるから。


 カウンターの奥で、新しい氷精霊を呼び出し氷を削り始めるとシャリシャリという、優しい音が聞こえた。人生の、新しい始まりの音。

 月光の雫は少しだけ切なくて、でも清らかな味がするのだけれど人生もきっとそういうものなんだろう。


 今日も、誰かのために心を込めて氷菓を作る。月光の雫を一口。


「今日も、美味しくできた」


 自分に微笑みかけた。新しい人生は、まだ、始まったばかりだ。




 数年が経った氷菓屋、月光の雫は村人たちの間でますます評判になっていた。


 作る氷菓はただ冷たいだけでなく、その日の気分や体調に合わせて心まで癒してくれると、遠方から訪れる客も増えていき、毎日が充実している。


 朝早くから市場に行き、新鮮な果物や香草を仕入れ、店に戻れば氷精霊と対話し最高の氷を削ると一つ一つ、心を込めて氷菓を作って。

 疲れることもあったけれど、待っていてくれる人たちの笑顔を思い浮かべると、不思議と力が湧いてきた。

 店の扉が勢いよく開く。


「エルミーナ様! いらっしゃいますか!」


 飛び込んできたのは、見習いの騎士が息を切らし顔は青ざめていた。


「どうなさいました? そんなに慌てて」


「リレリレア様が、また倒れられたのです! 今度は、氷の呪いではなく、熱の呪いに……!」


 熱の呪いとは南方の灼熱の砂漠に住む、炎の精霊が引き起こす病だった。

 氷の精霊とは正反対の、命を燃やし尽くす呪い。


「……そうですか」


 心は一瞬にして凍り付いた。

 リレリレア様が、また苦しんでいると思うと、胸が締め付けられる。


「ですが、今回はドラード様も、周囲の者も、誰も治療法がわからないのです。このままでは、リレリレア様は」


 騎士は、今にも泣き出しそうだった。


「わたくしに、何ができるでしょうか?」


 尋ねると騎士は希望に満ちた目で見た。


「どうか、エルミーナ様のお力をお貸しください! リレリレア様が最後に口にされたのです。月光の雫の氷菓が食べたいと……」


 迷わなかった。


「すぐに支度をします。ドラード様は、どこにいらっしゃいますか?」

「王都の王宮で、最善の治療法を探しておられます!」


 店を閉め、準備を始めた。熱の呪いに対抗するには、通常の氷菓ではダメで、炎の精霊を鎮める力を持つ特別な氷菓が必要だ。



「師匠、助けてください」


 師匠の庵に向かって伝えると、師匠は事情を聞いてから何も言わずに奥から一つの瓶を取り出す。


「これは、古の氷精霊が命を削って作った氷の涙だ。あらゆる熱を鎮める力を持つ。使いこなすにはお前の心に宿る光が必要だ」


 師匠の言葉に頷き、瓶を受け取った。

 王都への旅は、困難を極め、道中何度も炎の魔物に襲われたが氷精霊の力は以前よりも格段に強くなっており、ドラード王子に振られた時の痛みや一人で生きていく決意を、魔力に変え魔物たちを退ける。


 ようやく王宮に辿り着いた頃には、ドラードは憔悴しきった顔でリレリレア様のそばにいた。


「エルミーナ……?な、なぜ、ここに?」


 驚きを隠せないようだった。


「リレリレア様が氷菓を求めていらっしゃると伺いました。熱の呪いに対抗する特別な氷菓を、今からお作りします」


 準備を始めるとドラードは何も言わず、手元をじっと見ていた顔色に後悔と希望が宿るのを確認して、氷を削るシャリシャリという音、氷の涙を蜜に溶かし熱の呪いを鎮める香草を刻んでいくと完成した。


「どうぞ、リレリレア様」


 氷菓を差し出すと顔は高熱で赤く染まり、苦しそうに息をしていたリレリレア様は、かろうじてスプーンを手に取り、一口、氷菓を口にする。

 次の瞬間、顔からみるみるうちに熱が引いていくと、安らかな寝息を立て始めた。


「エルミーナ、ありがとう」


 涙を流しながら深く頭を下げた男。


「お顔を上げてください。リレリレア様がご無事で嬉しいですから」


 微笑んだ。


「エルミーナ……俺は、ずっと後悔していた。あの時君を失ってしまったことを」


「……」


「君は、俺のそばにいなくてもこんなにも輝いている。俺は君の隣にいる資格など、ないだろうか?」


 真剣だった。


「ドラード様……もうドラード様なしでは生きていけない、か弱い姫君ではありません。氷菓があります。待っていてくれる人がいます」


 目をまっすぐに見る。


「誰かの二番目にはなりません。あなたを。リレリレア様を心の底から大切に思っています。これからもあなた方の幸せを願っています」


 ドラードは悲しそうな、どこか晴れ晴れとした顔をした。


「わかった。君の言葉、心に刻んでおこう」


 もう一度、深く頭を下げ、手を取った。


「また、会えるか?」


 かすかに震える声で尋ねてくる。


「はい。わたくしの氷菓が必要になったら、いつでも。わたくしの店へ来てください」


 彼の手に小さな氷の結晶を乗せた。


「これは……?」


「わたしを呼ぶ、魔法の結晶です。本当に困ったことがあれば、これを空に掲げてください。必ず駆けつけますので」


 待つためだけの二番目の愛ではなくリレリレア様を、大切な人たちを守りたいと願う愛。

 王子に背を向け、王宮を後にした人生は誰かのために生きる人生ではなく、自身の道だと村へ戻り再び店を開いた。


「おかえりなさい、エルミーナ様!」


「待ってましたよ、エルミーナ様!」


 村人たちは温かく迎え入れてくれ、再びカウンターの奥で氷を削り始めたらシャリシャリと、心地よい音が響く。


 記憶に縛られる冴えない女ではなく、氷菓を作り、笑顔にすることができるからこそ今日も新しい氷菓のレシピを思いつける。

 太陽の光、雫は暖かさと冷たさ、相反するものが一つになった美しい氷菓は人生のようだと自分に微笑む。


「すいません!かき氷ください!」


 お客様が扉を潜るたびに、一番目を選んでくれる喜びを噛み締めた。

⭐︎の評価をしていただければ幸いです。

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