ココロの絆。
トラが夜の公園内を散策中、大きな声が聞こえて来た!。トラがテクテクと声のする方に向かって歩いて行くと、公園内の石で出来た椅子に座るサラリーマン風の男性が見えて来た、トラが更に近づいてみると、男性はスマホで誰かと話をしてたの、トラが耳を澄ましてみると、何やら男性は通話相手に怒っているみたい、男性は(お前に俺の気持ちが分かるのか・・分からないだろう、俺だって必死なんだよ、何なんだよ・ふざけんな・・)と強い口調で電話を切ってしまった。トラは(凄く怒ってるなぁ、電話の相手は誰なんだろう?怒ってる人の側には近づかない方が良いよなぁ、でも、この男の人は悲しそうな顔をしてる・)トラは男性の事が気になったので、少し距離を開けて男性を観てる事にした。しばらくすると男性はトラの存在に気付いたようだ、男性はトラに向かって話かける(猫ちゃん・・猫ちゃんは人生・、いや猫生か・猫生で、もう嫌だ!どうなってもいいや・・って思う事はある?)。トラは男性からの問い掛けに少し考えて、(嫌な事も勿論あるけど、良い事の方が沢山ある、例えばカリカリや猫缶をくれる人達も沢山居るし!トラを優しく撫でてくれる人達も沢山居る!トラの事を、そっと見守ってくれる人達も居る!だからトラは幸せな猫生を、おくっていると思うよ!)と答えたいが、伝え方が分からないので、トラは男の人の目を真っ直ぐに見つめて・(ニャァン)と鳴いてお返事した!。すると男性は、(そっかぁ〜・猫ちゃんは良い猫生を過ごしてるんだな)と、つぶやき、少し笑顔を見せてくれた。すると男性のスマホから着信音・男性は慌ててスマホに目をやる・メールのようだ、男性はスマホの画面を真剣に見つめてる。何分たっただろう・・、男性はスマホをポケットにしまい石の椅子から立ち上がる、男性の目には少し涙が見えた・・。トラに向かって言う(猫ちゃん!そろそろ帰るよ、コンビニに寄って、パートナーの好きな、お菓子でも買って帰ろう!)と言い残し、トラに手を振って帰って行った。トラは男性の後ろ姿を優しく見つめていた。