ドッチの手の中。
夕暮れ、トラがいつものベンチに座り、気持ち良い風に当たり、ウトウトとして居た時・・、1人の男性がトラの方に近づいて来た、トラは何だろう?と思い・・一瞬立ち上がり・男性を見て・怪しそうな人では無いと感じて・またベンチの端に座り直した。男性はトラに近づくと、トラの座る同じベンチに腰掛けた、そしてトラの方に身体を向けてポケットから100円玉を出して、トラに見せて、「右手」に100円玉を握ると(猫さん!ドッチの手の中に100円玉が入って居るでしょうか?)と言い・自分の両手の拳を「グー」にしてトラの目の前に出して来たの!。トラは(ん?男性は右手に100円玉を握ったのをトラは確かに見た!)と思い・トラは自分の前足・人間から見たら「猫の手」の右手で男性の「右手」の甲の部分を「チョコン」と叩いた!、すると男性は(猫さん!100円玉が入っているのは右手と言う事ですね?、さぁ!入っているかなぁ〜!)と言い!、自分の「右手」をトラに向かい開いて見せた!、男性の右手には・「あるはずの」100円玉が無かった・、続けて男性は左手を開くと、手のひらに100円玉がのっている!、男性はトラに(猫さん!正解は左手でした〜!)と言い、トラに向かい笑顔になった!。トラは(何でだろう?確かに右手に100円玉を握ったのを見たのに!?不思議だなぁ)と思った。男性は続けて、(猫さん!もう一度やりましょう!)と言うと、100円玉をトラに見せて・今度は左手に握り・先程と同じく両手を「グー」の状態にしてトラの前に出した!。男性は(猫さん!次は当たるかな?)と言った!。トラは(間違い無く100円玉は「左手」に握られている!今度は当てるぞ!)と思い・男性の「左手」の甲を、トラは右手で「チョコン」と優しく叩いた!。そして男性は笑顔で、トラに見せるように自分の「左手」を開いて見せた・・手のひらには100円玉は無かった・・・その代わりに・トラの好きな「カリカリ」が3粒のっていた!?、男性はトラに向かい(猫さん!100円玉が「カリカリ」に「変化」しました〜!)(猫さん!私の事を、相手してくれてありがとう!このカリカリを良かったら食べて下さいな!)と言い、手に乗せた「カリカリ」をトラの口元に優しく運んでくれた!。トラは「ニャァ〜!」と、お礼を込めて鳴いてから、男性の手のひらに乗るカリカリをペロリと食べた!。とても美味しい!とトラは思った!。男性も、満面の笑顔!。そんな楽しい「ひと時」でした。




