エンギのよい日。
トラが毛づくろいをして居る。すると子供の声がする(トラ吉〜!ママ!トラ吉が居るよ〜!)と、小さな男の子は隣に立って居る母親らしき女性に「トラ」の方を指差し叫んでいる!。トラは毛づくろいを一旦止めて、辺りを見回す、他の猫さんは居ない・、トラは(この子はトラの事をトラ吉と呼んでくれてるのかな?)とトラは思った。男の子と母親はトラの目の前まで来て、2人共、トラの前にしゃがみ込んだ、トラは毛づくろいを再開した。男の子は(トラ吉ちゃん、可愛いね〜!)。母親も(可愛いね〜!)と男の子の顔を見て言った。トラが地面に寝転がって、前足を舐めて〜顔を洗うように、こする、トラはリラックスした姿勢になり2人の事を見た、男の子が母親に(トラ吉ちゃんの事、触ったら、トラ吉ちゃん怒るかな・?)と聞くと、母親は(トラ吉ちゃんに撫でて良いか?聞いてみたら?)と男の子に答えた。男の子は「うん」と、頷いて、(トラ吉ちゃん、トラ吉ちゃんを撫でたいんだけど?撫でさせてくれる?)とトラに向かって優しく語りかける。トラは横向きにコテンと寝転がった。男の子が、ゆっくりと指先でトラの額を触る、そして慎重に撫でる、トラは目をつぶる。男の子はゆっくり、ゆっくりとトラの頭や身体を撫でてくれる!。トラは気持ち良くなりゴロゴロと喉を鳴らした!。男の子も母親もニッコリとした笑顔!。トラは気持ち良くて、そのまま眠りたい気分になり、(トラ吉・・縁起の良い名前だなぁ〜)とウトウトとしながら思っていた。