イシンデンシンの刻。
いつもの公園。夕方の時間帯、トラは、お気に入りのベンチに向かって歩いて行く、ベンチの下や近くに、優しい「誰か」が容器に水を入れて置いてくれてある、その水をトラは飲みたいと思っていた、ベンチの近くに行くと、ベンチに座る人。女性、おばあちゃんが座って居た、すぐ側に杖が立て掛けてある、トラはおばあちゃんの背後から、ベンチの下にスッと潜り込み・水が入っている「予定」の容器を覗くと・水は入って無かった・・。トラは(水を入れてくれてる誰かが、来てないのか、他の猫さん達が飲んだのかな?)とトラは思った、トラは他にも何ヵ所か水飲み場を知っているので、「そこ」に向かおうかなと思った時・、(あら!猫ちゃん?!どうしたの?!)ベンチに座って居る、おばあちゃんがトラに気付いて・ベンチの下に居るトラを覗き込みながら、トラに声をかけてくれた!。おばあちゃんはトラの足下をじっと見ている・そして「何かを」察すると、トラの足下にある、水の入っていない容器を手に取って・杖を使い・ゆっくりとベンチから起き上がると、側にある水道に向かって歩いて行く・片手には容器を持って居る・水道にたどり着くと、空の容器に水を入れて、またトラの待つベンチに戻り・腰を屈めながら・水の入った容器をトラの足下に置いてくれた!、おばあちゃんはベンチに腰掛ける。トラは、おばあちゃんに「ニャァン」と大きな声で鳴いて・感謝を伝えた!。それから水の入った容器に顔を近づけて勢いよく舌でゴクゴクと水を飲み始めた!。更にゴクゴク水を飲み・・満足したので容器から顔を上げた、そしてトラはベンチの下から出て、ベンチに座る・おばあちゃんの正面に座り込む・。おばあちゃんはトラの姿を優しく見守ってくれている!、トラは、そんな、おばあちゃんの顔を・目をそらさずに見つめていた。




