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番外章 ふるさと納税ダンジョン・返礼の迷宮

ある日、ランスが集めた書物を広げて言った。


「皆、ふるさと納税って知ってる?

簡単に言えば、自治体に寄付すると返礼品がもらえる+税控除というお得な制度だよ。

上限を守れば自己負担2,000ベルでプレゼントみたいなものががもらえるんだ。」


魔王ジミンに向けた次なる資産形成イベント…それは、「返礼の迷宮」攻略だった。



迷宮への入口:ワクワク素材祭


ランスが説明を始める。


「返礼品は地域特産がいっぱい!ブランド牛、海産物、果物、調味料…どれも魅力的!」


ハイレの瞳が光る。


「おぉ〜、毛ガニ!?こっちは牛ステーキ!?すげえチョイスだ!俺、まずは海産物かな」


嬉々として「返礼の迷宮」入口に足を踏み入れた。



見た目ワンダーランド


返礼品一覧は眩しく、魔法のように画面を舞う。

ハイレはいち早く決断。


「これくださ〜い♪ これも美味そう!」


気づけばたくさんカートに……


「ハイレ!?上限を超えてないか……確認を!」

ランスが息を呑む。

寄付額は既に上限をオーバーしていた。



戦慄の上限トラップ!


ランスが声を張る。


「ふるさと納税は所得税と住民税を合わせて控除できる寄付額に上限があるんだ。

その上限は年間の稼ぎで決まるぞ。

超えた分は全額自己負担…節税にならないどころか財布から普通にベルが出ていくんだよ!」


ランスは魔法の書(最新資料)を取り出し、説明を始めた。

「たぶん俺たちの収入だとだいたい寄付できる上限は年間40,000ベルくらいだろう……

詳しくは専門サイトをチェックしてくれ。」



ハイレのミス&涙の告白


ハイレが顔を曇らせた。


「くっ…調子に乗って、ついたくさん寄付しちまった…!全部で40,000ベルオーバーだ…この分、全部自己負担ってことか…」


子どもが泣きそうな顔でギクシャクとこちらを見ている。


ランスが落ち着いて話す。


「大丈夫だ!まだカートに入れただけだろ?

まずは自分の上限を確認してからもう一度やってみるといい!」



オルカが背中を叩く。


「学びがあれば成長だ!次は正しく選ぼう!」


ブリジットもおだやかに微笑む。


「返礼品は、本当に必要な分を選べばいいの。家計も楽しい思い出も大切にね」


ランスが呪文を書くように説明。

「ちなみに翌年の2〜3月頃にカクテイシンコクという召喚の儀式をして、

ゼイムショという精霊に認められないと節税にはならないので覚えておいてくれ!」


必要な書類も残しておくんだぞ、特にハイレは気をつけて!


ハイレはその横で、「来年はお茶セットを…!」と満足げにほくそ笑む。


スキル獲得


ランス : 「税制師(納税把握スキル)」


ハイレ:「上限突破耐性(過剰寄付防止スキル)」


オルカ:「学習意欲向上」


ブリジット:「家計節約バランサー」


――

教訓メモ


シミュレーションで自分の上限を把握する

控除の上限額を超えないよう計画的に寄付

返礼品の価格・実用性もチェック

翌年のカクテイシンコクを忘れないこと

(一部特例なら5自治体以内でカクテイシンコク不要の場合あり)


――

迷宮を脱出したオルカ達はまた1つ資産運用レベルを上げ、次の街へ歩き出す……

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