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ボクはある土曜日のお昼時に寄宿舎の地下1階の食堂のカウンターに並んで食事の皿をプレートに取っていた。列に並んでいる学生達の中で一際大きな声で話している男子学生がいた。

「カルロスは自殺未遂だったんだって」

ボクがはっきり聞き取れたのは、その部分だけだった。スペインに来て半年というのにボクのスペイン語

聞き取り能力はその程度だった。カルロスと聞いて、ボクの脳裏にはすぐに一人の青年に顔が浮かんだ。入寮した最初の夕食の時に食堂でプレートを持ったまま、どこに座ろうか迷いながらウロウロしていたボクを自分のテーブルに手招きで呼んでくれた人だった。とても快活な青年でよく話しよく笑う女友達の多い人気者だった。

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