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スペイン•イヤー

話は前後するけれど、ボクがスペインに滞在したのは

1990年6月下旬から1992年8月半ばまでの約2年だった。1992年程、スペインが世界から注目された年はなかっただろう。バルセロナでは夏季オリンピックが開催され、セビージャでは万国博覧会が開かれ、コロンブスがアメリカ大陸に到達した1492年からちょうど500年の節目の年だった。

現在は日本からスペインへの直行便は存在しないが、当時はイベリア航空と日本航空の共同運航の成田ーバラハス直行便が就航していた。

ボクら会社の同期6人も直行便でマドリッドのバラハス空港へとやって来たのだった。

スペインが歴史的に世界の覇権国として太陽の沈まない帝国を構築したことは周知の事実だが、1898年の米西戦争敗北後、ほぼ100年の時を越えてスペインが輝いた年であったとボクは思って、スペイン人を祝福したい気持ちになったのを覚えている。

余談になるが、米西戦争敗北後のスペイン危機の時代に生まれた98年世代と呼ばれる作家群の中でボクのtutorのホルヘはピオ•バロハを読むことを勧めた。辞書と首っ利きで彼の小説を読んだことも今となってはとても懐かしい。

エディーの中南米に対する少し偏った見方もこの輝かしいスペイン•イヤーの放つスペイン人の自信の表れだったのかもしれない。

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