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カルロスは常連なのか、このバルのママと思しき人やバーテンダーと和やかに会話していた。ボクはというと、クーバ•リブレをちびちびと飲みながら、バルの店内の人達を観察していた。すると、カウンターの奥の方から、明らかにボクのことを射抜くような視線でみている一人の青年と視線が合った。その青年は、何を思ったのか、少しずつ、ボクの方へ近付いて来た。グラスをボクの横のカウンターに置くと、英語で話しかけてきた。

「見かけない顔だけど、この店は初めてなの?中国人、それとも、日本人?」

その会話がカルロスの耳に入ったのか、カルロスはその青年に穏やかに言った。

「この子は、スペイン語分かるよ。スペイン語で話しかけてあげなよ。」

「あ、これは失礼、君、名前は何て言うの?」

「ボクは日本人でタローって言うんだ」

ボクは咄嗟に偽名を名乗った。職場にばれたら大変だし、若干の遊び心もあった。

「あなたのお名前は?」

「おやおや、やけに丁寧だね。君でいいよ。俺の名前はエドウアルド、エディーでいいよ」





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