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プロローグ

ボクはその時24歳だった。日本を離れて半年近い時間が経っていた。スペインの大学都市の人口13万人のサラマンカという街に2年間の滞在中の途中だった。コレヒオ•マジョールと呼ばれるサラマンカ大学の学生が住む大学の寄宿舎に住んでいた。男女混合の寄宿舎で凡そ18歳から23歳の学生が生活していた。寄宿舎の名前は「エルナン•コルテス」と言って、コンキスタドールの名前を冠していた。ボクは寄宿舎で唯一の東洋人だった。ヨーロッパ各国や中南米からの留学生も多数いた。

寄宿舎で数ヶ月暮らしたが本当の友達は一人もいなかった。週末に一緒に街に飲みに行く飲み友達は何人もいたが、ボクが心から信頼できる友達は誰もいなかった。その頃のボクはいたたまれない孤独感に苛まれていた。

ボクはサラマンカ大学に通学している訳ではなかった。語学学校のSALMINTERという所に通って、スペイン語の個人教授を受けていた。tutorはホルヘ•アロンソ•モロという名前の40代半ばのサラマンカ大学でスペイン文学を修めた人だった。月曜日から金曜日まで1日1時間半の指導を受けていた。

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