表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
コードの向こう側  作者: たむ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

40/52

第40話:運命の選択(前編)

運命を変える瞬間、翔太たちは更なる強大な敵に立ち向かうことになります。新たな魔法の力を手にした翔太が、この難局をどう乗り越えるのか、そして新たな選択を迫られる時が来るのか…。その先に待つものは、彼らの冒険の真の目的を知ることになるかもしれません。

翔太たちが倒した強大な魔物が再生し、襲いかかってきたその瞬間、翔太の体内で新たな魔法の力が覚醒する。これまでの魔力とは違い、深く強力な力が湧き上がるのを感じる。翔太は一瞬その力に圧倒されるが、すぐに冷静さを取り戻し、仲間たちと共に立ち向かう決意を固めた。


「翔太、大丈夫か?」カイルが不安そうに声をかけるが、翔太は微笑んで頷く。


「俺ももう少しで終わらせる。この魔力を使いこなせば、何とかなるはずだ。」


新たに覚醒した魔力を感じ取った翔太は、今までよりも精密に、その力を制御しようとする。魔物が再び立ち上がり、恐るべき魔法を翔太に向けて放ってきた。その光線は、まるで空間を切り裂くかのように鋭く、翔太はすぐに反応できずにその攻撃を受けてしまう。しかし、ダメージを受ける前に、翔太の周りに温かな光が包み込む。


「魔法…?」リーシャが驚きの声を上げる。


翔太はその光に包まれながら、ようやく自分の中に湧き上がった力を感じ取った。それはただの魔力ではなく、「創造の魔法」、全てを構築する力だった。翔太は、魔法の流れをつかみ取ると、瞬時に自分の周囲に大地を再構築し、魔物の攻撃を弾き返す。


「行くぞ、みんな!」翔太は自信に満ちた声で叫び、仲間たちに向かって手を振る。


カイルはすぐに弓を引き、ガルドは剣をしっかりと握り直し、リーシャは杖を構えて魔法の詠唱を始めた。仲間たちの力が一つになった瞬間、翔太はそのエネルギーを魔物に放った。


強力な魔法が魔物に命中し、地面が揺れるほどの衝撃が走る。魔物はそのまま倒れこみ、再び動くことはなかった。しかし、翔太たちが完全に油断している暇はない。倒れた魔物の体が、また再生し始めている。


「奴は倒しても倒しても蘇る…どうすれば…」翔太が頭を抱える。その時、リーシャが言った。


「その魔物の魔力を封じる方法を探さない限り、何度倒しても無駄よ。」


翔太はその言葉にハッとし、魔物の魔力の源を見つけようと決意する。そして、ついにその魔物の首元に輝く黒い宝石のようなものを見つける。翔太はすぐにその正体に気づき、その宝石に向けて新たな魔法を集中させた。


「創造の力を、この魔物の魔力を打破するために使う!」


翔太の魔法は一瞬で魔物の首元の宝石に集中し、その黒い輝きが破裂する。宝石が砕けると同時に、魔物の魔力も消え去り、静寂が戻った。


「やった…!」翔太たちは歓声を上げるが、すぐにその歓声は不安に変わる。周囲に漂う霧の中から、また新たな気配が近づいてきたのだ。


翔太たちは立ち上がり、再びその気配を感じ取りながら戦いの準備を整える。この新たな敵は、魔物とは比べものにならないほどの強力な存在のようだ。


「次はもっと強力な力を手に入れなければ、立ち向かうことはできない。」翔太は自分に言い聞かせ、決意を新たにする。


しかし、この戦いの先に、彼の選ぶべき運命が待ち構えていることを、まだ彼は知らなかった。

今回の話では、翔太の成長とともに新たな魔法を習得し、強敵に立ち向かう姿を描きました。彼が持つ「創造の力」は、これからの冒険でどのように役立つのか、次回の展開が楽しみです。次回もどうぞお楽しみに!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ