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テーマなし詩集

BIG 3

作者: 歌川 詩季

 三巨頭、三頭政治、三位一体。

 青い空 赤い太陽 白い雲

 と 肩ならべるため

 ぼくは何色(なにいろ)すればいいのかなんて

 だいそれた悩み

 方眼紙のノートのまんなかに

 でっかく書いた昼休みは

 鉄棒のところへ行って さかあがりをひたすら練習した


 まめが ならんでるだけの てのひらじゃ

 何色(なにいろ)もできやしないって

 泣きべそ のまま鉄棒をまた (にぎ)

 地面をけりつづけているうちに おとなになったぼくは

 こうして きみのとなりでさ


 いったい どんな色に見えてるんだろう?

 青ざめて 赤らんで 白けて

 そんなのを ごちゃまぜの

 ぼやけたむらさきに なれたのかな?

 肩ならべるには 高すぎた

 青い空 赤い太陽 白い雲 に

 まいったして あのノートの方眼紙

 ひっぱりだしてきたら 次のページに

 とりあえず ぐるぐるを書いといた



 青い空 赤い太陽 白い雲

 に とってかわるため

 ぼくは何者になればいいのかなんて

 五線譜のノートのすみっこに

 ちっちゃく書いた放課後でも

 鉄棒は待っててくれて さかあがりに もいちど挑戦した


 まめが かたくしてくれた てのひらで

 何者かにでもなった気で

 かんちがい して鉄棒をもう はなす

 地面に雑草が()(しげ)って おとなになったぼくは

 にどと ここへと立てないや


 いったい 何者のつらしてるんだろう?

 ひろがって 照りつけて 浮かんで

 そんなのを よせあつめ

 がらくたくらいには なれたのかな?

 とってかわるには でかすぎた

 青い空 赤い太陽 白い雲 に

 ちきしょうして あのノートの五線譜を

 ひっぱりだしてきたら 同じページに

 でたらめな メロディをおいといた

 三大○○とかも、四天王くらい、どきどきします。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 3つの色の3つの上空にある自然が、ある意味調和された景色に、色を使って不調和は自分を。 2番で、大人になって色が調和するかと思いきや、不調和な自分を今度は色を使わずに、結構ストレートに表現…
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