遠くへ行かなければ
暗い詩を書きます
遠くへ行かなければ
ならない
果てしなく 遠い世界へと
旅立つ日は分からないが
いずれ やがて 来る
残像や未練を消して
行けるのだろうか
嫌 無理だろうな
ここに居る感覚が
長きに渡っているからだ
新しい世界に入り込むのは
嫌いだ 嫌だ
それでも時間は待てないと
言い張るから
しぶしぶ 仕方なく
出掛けることにしよう
どんな世界が
待ちわびているのだろうか
明るい世界か
暗い世界か
いずれにせよ動くことは
続けよう
魂が 完全に抜け去るまでは 続けよう
ただ残念なのは
独りきりで向かうことだ
知らない世界に
独りきりで向かうことは
心が 耐えきれるだろうか
それでも時間は
容赦なく推し進めるだろう
自分の意志とは関係なく
まるで ほうきで掃かれるように
まるでゴミやチリやホコリのように 掃かれるだろう
最後は ちりとりで
集められて ゴミ箱へ
向かわされるのだろう
それでも時間を変えたいと
思う気持ちだけは
残っているのだから
もう少しだけは
時間が残りそうだと
感じている
時間よ急がないで
おくれよ
お願いだから