表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
64/180

10,耳の詰まりを取ってあげる(親切)。

 

 雷雲からは勝ち誇った声がする。


「馬鹿め! 俺の正体に気づいたようだが、そこまでだ! どうやって『雲』を攻撃するつもりだ!」


雷雲化(サンダーストーム)》のこの方だが、第九最上級国民となる。第六~第八は、さっきララさんとの共同作業で脳天を抉っていった人たち。


 ララさんが心配そうに言う。


「えーと、イコライザーさん? 雷雲にダメージを与えられる攻撃はあるのよね?」


 それは〈地獄神ヘル・ゴッド〉次第かな。


「とりあえず貫いてみましょうか。ララさん、突撃でーす!」


 ララさんが僕を抱き上げたまま、雷雲めがけて飛翔。

地獄神ヘル・ゴッド〉で雷雲を抉る。


 あ、手ごたえがあった。

 

 刹那、雷雲から鮮血が勢いよく噴き出される。


「そ、そんなはずがぁぁぁあ!!」


 雷雲化が解けた第九最上級国民さんが、人間の姿になって落下。そのまま床に激突。


 僕もララさんから落としてもらって、


「いま行きますよ~!」


 第九最上級国民さんが見上げて、僕が降ってくるのを見た。


「来るなぁぁぁぁ!!」


 重力加速度の勢いで、ドリルビットを第九最上級国民さんの顔面に叩き込む。

 とたん第九最上級国民さんの顔面が破裂して、肉塊が周囲に飛散。


 しかし第九最上級国民さんはまだ生きていた。


 ドリルビットが破裂させたのは、第九最上級国民さんの顔面の上部分。

 下部分は残っていて、その口から絶叫が発せられる。


「うがゃぁぁぁぁああああ!!!」


 第九最上級国民さんの全身から、四方へと稲妻が発射されだした。

 しかもこれ、敵味方問わずだよ。


 近くにいた別の最上級国民さんや、さっき僕を吹っ飛ばしたサイ型のモンスターなどが直撃を受けていく。


「ちょっと稲妻を乱射しすぎですよ。仲間まで攻撃してますよ」


「お、おれの顔があぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


 あれ、僕の声が聞こえてないのかな? 確かに顔の上半分は吹っ飛んでいるけど、両耳は無事なのに。

 もしかしたら、耳に何か詰まっているのかな?


 僕は改めて、第九最上級国民さんのそばまで行く。そのさい何度も稲妻を受けながらも、感電ダメージを再生しながら。


「いま耳の詰まりを取ってあげますよー」


 ドリルビットを、第九最上級国民さんの右耳の穴にねじ込んだ。そのまま押し込んでいく。


「あぎゃぁぁぁあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


 これでいいかな。右耳からドリルビットを引き抜く。

 それから僕は、第九最上級国民さんの右耳へと言った。


「聞こえますかー? 稲妻の乱射が、仲間にも当たってますよー?」


「お、おれの耳がぁぁぁぁぁぁぁぁああ!!!」


「ふむ。まだ詰まっているみたいだね」


 再度、右耳の穴にドリルビットをねじ込んだ。今度はもっと奥の奥まで突っ込んでいき、詰まりを取ってあげよう。


「うぎゃぁぁあああああああああ………!!!」


 白目をむき、泡を吹きながら第九最上級国民さんは息絶えた。

 これで稲妻の乱射も止まる。


「詰まりは取れましたかね」


 ふと静寂が訪れる。周囲を見回すと、最上級国民さんとモンスターたちが僕を見ている。


「えーと。どうかしましたか? 戦いは休止中ですか?」


 ララさんが僕のそばに降り立ち、耳打ちしてきた。


「イコライザーさんの苛烈な戦いぶりに、みんな言葉を失っているみたいよ」


「なるほど」


「モンスターたちの指揮を執ってあげてくれる? ここに阿修羅さまがいない以上、イコライザーさんしかいないわ」


「まぁ、そういうことでしたら」


 僕は〈地獄神ヘル・ゴッド〉を突き上げて、


「モンスターの皆さん、いまこそ鬼畜のように戦うときですよ! さぁ、戦いの再開です!」


 モンスターさんたちが鯨波を上げる。


「「「「「おおー!!!!!」」」」


 最上級国民さんたちがギョッとした様子で、撤退を始めた。モンスター軍の気迫に、一瞬で呑まれたらしい。


 こうなったら僕の指示はただひとつ。


「モンスターの皆さん! 最上級国民さんたちを逃しちゃダメですよ! 一人残らず皆殺しでーす!」


「「「「「おおー!!!!!」」」」



気に入って頂けましたら、ブクマと、この下にある[★★★★★]で応援して頂けると嬉しいです。励みになります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ