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9,ララさんで飛ぼう(小梨くんより有能説)。

 


 ララさんと合流して通路を進んでいくと、激しい交戦場所に出た。


 こちらのモンスターが20体ほど。対する最上級国民さんたちが15人ほど。

 体育館ほどの広い空間で、両陣営が入り乱れての戦闘中。


「いま加勢するわ!」


 ララさんが勇んで飛翔し、戦場に飛び込んだ。


 ララさんの戦い方は、その両翼を使うもの。

 両翼のふちは切れ味が抜群で、まわりに敵がいるときに回転してみせる。すると防御力の低い最上級国民さんなんかは、簡単に肉体切断されるわけ。


 僕は徒歩で、戦場に入った。


「みなさーん、イコライザーが来ましたよー」


「どけぇぇ!」


 ヒト型のサイ(動物の)モンスターが、僕を吹っ飛ばして行った。まだすべての仲間に、顔を認識してもらってないらしい。


 吹っ飛ばされた僕は床を転がってから、完全再生。


「すいませーん。僕は防御力0なので、もう少し気を使っていただけますか?」


 ふと見上げると、頭上に黒雲がある。しかも「ハッハッハッハッ!」と高笑いが聞こえてくる。


 なんだろうと思っていたら、黒雲から雷が落ちて僕の脳天に突き刺さった。

 感電死したところで、完全再生。


 先ほどの雷雲を探すと、いまも戦場を移動中。

 モンスターを見つけると頭上へ移動して、落雷攻撃をしていく。モンスターたちも、目の前の最上級国民に気を取られており、頭上に忍び寄ってきた雷雲までは意識が回らない様子。


 ふむ。あの雷雲が、最上級国民さんのスキル攻撃なのは確か。

 さて、発動者はどこにいるのかなぁ?


 ざっと探してみたけど、それらしい最上級国民さんは見つからない。

 そこで《個人情報取得プライバシー・ゲット》を試してみたところ、このスキルが《雷雲化(サンダーストーム)》と言うことが判明。


 ははぁ。つまり、あの雷雲こそが最上級国民さん本体なのか。

 己の肉体を雷雲に変換していると。どうりで雷雲から高笑いが聞こえてきたわけだ。


 あの雷雲さんを殺すための障害は2つ。

 1つ目は、〈地獄神ヘル・ゴッド〉が『雲』を貫けるのかな、ということ。

 そこは〈地獄神ヘル・ゴッド〉のさらなる覚醒に期待だね。


「覚醒するんだよ~。お前なら覚醒できるよ~」


 2つ目は、高さ10メートルを移動し続ける雷雲を貫くには、こちらも飛行する必要があるということ。

自爆セルフプレイ》から、雷雲の上に完全再生してみようか。ただ雷雲を貫く前に、落下しちゃいそうだ。


 小梨くんさえいればなぁ。


 で、思った。

 まてよ、ここにも小梨くんの代理がいるじゃぁないか。


「おーい、ララさーん。僕の翼、来てくださーい」


 ララさんがこちらに気づいて、飛行してきた。


「えーと、なにかしら?」


 僕は両手を挙げて、


「運んでください」


「つまり、イコライザーさんを持ち上げて飛べ、ということなの?」


「できませんか?」


「別に問題なくできるわよ。300キロまでなら運べるけど」


 僕は感動した。


「え、そんな華奢な体なのに凄いですね! うちの小梨くんなんて、巨大コウモリのくせに2人以上は同時に運べないとか、そんな甘ったれたことを言っていたのに!」


 小梨くんの評価がグーンと下がりました。

 しかし、小梨くんは大事な友達だ。『図体がデカいだけで役に立たないコウモリだなぁ』とか、そんなことは微塵も思いません。


 さっそくララさんに運んでもらい、雷雲を目指す。

 その途中で、雷雲と同じことを試してみた。


 つまり、頭上に注意が向いていない最上級国民さんたちを餌食にするのです。

 まず高さ20メートルほどを、ララさんに飛んでもらう。そして標的を見定めて、僕が合図。


 ララさんが急降下──からの〈地獄神ヘル・ゴッド〉による、最上級国民さん頭頂部への貫き。


「ぎゃぁぁあああぁぁかかか……!!!」

「うわぁぁぁぁぁああかかか……!!!」

「うぐぎゃぁぁぁああかかか……!!!」


 この手順で脳天を貫いていくと、だんだんドリルビットに脳味噌がこびり付いてくる。汚い。


 ララさんの翼の羽毛で拭きながら、


「僕たちいいコンビですね」


「あのイコライザーさん? もしかして、わたしの羽毛で脳味噌を拭いているの?」


「この羽毛、拭き心地がいいですよ」


「………………それは、良かったわ」


 かくして雷雲に追いついた。


雷雲化(サンダーストーム)》の最上級国民さんも、僕とララさんに気づいた模様。


 よーし、一騎打ちだ。



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