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忘れられた華

きっとわたしは忘れられたのでしょう




わたしは、駅の入り口近くから家族らしき人達に見送られ、綺麗な贈り物をもらう人を見た


やがて、家族らしき人達は帰る


残された人は、愛おしそうに見ながら消えていった




わたしはずっと見ていた




誰もいなくなったその場所をずっと見ていた




似たような光景を私は何度も見てきた




皆、泣いたり呆れたり怒ったりしていたけど、それでもちゃんと別れを告げられていた




許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない




わたしは忘れられたのに




わたしは忘れられているのに




わたしには誰もいなかったのに




わたしには誰もいないのに




わたしは怒りで拳を強く握る


頭がおかしくなりそうだった


わたしは忘れられている


たったそれだけがこんなに悲しいなんて


たったそれだけがこんなに許せないなんて


見送られ、贈り物をもらうあの人達がこんなに




…こんなに、憎いなんて




――――――――なら、全部台無しにしてしまおうよ




――――――――そうです、ね






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