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方言のもつ魅力

 私は『地球少女アルジュナ』というアニメが大好きです。


 きっかけは音楽でした。私は菅野よう子さんが好きで、現在放映されている大河ドラマも毎回欠かさず見ている(戦国時代が舞台だから菅野よう子でなくても見たとは思う)のですが、アルジュナの存在を知ったのは、Youtubeで菅野よう子さんの曲を漁っていたときです。

 話はさらに遡りますが、私は世の中に数あるアニメの中でも『ターンエーガンダム』が一番好きで、菅野よう子さんに入ったきっかけもこの『ターンエーガンダム』でした。この『ターンエーガンダム』は、産業革命時代ぐらいの文明レベルになった地球に住む人類と、コールドスリープやナノテクノロジーが発達した未来技術を駆使する月の人類との軋轢を描いた物語で、音楽も自然をテーマにしたと思われる優しく幻想的な曲が多いように思われます。ターンエーガンダムのサントラは全て買いました。ターンエーはBDもDVDも劇場版BDも持っています。ターンエーはいいぞ。


 話は『地球少女アルジュナ』に戻ります。アルジュナはそのタイトルの通り地球が舞台で、ざっくり言うと、自然界と交信する能力に目覚めた少女が、怪物と戦うアニメです。アルジュナに関しては、アニメを見るより先にサントラを買いました。アルジュナのサントラは本当に素晴らしい。アルジュナはいいぞ。

 つまりアニメはサントラの後に見ることになったのですが、アニメに対しても私はすっかり虜になってしまいました。主人公の少女の名前を、今飼っている犬の名前にしているぐらい。


 ところで、アルジュナでは主人公の有吉樹奈とその彼氏、友人が終始関西弁を話しています。

 主人公を関西弁の話者にした理由について、監督の河森正治氏が『関西弁の持つ生命力』というような話をされていたのをどっかのインタビュー記事で読んだ記憶があります。なるほど確かに、関西弁は生き生きしている印象がありますね。


 ところでところで、私が初めて懇ろになった関西弁話者は女性だったのですが、まあ、何と言いますか、その、メンがヘラっている方でしたので、その恩恵に浴することはできませんでした。でも、生粋の東北人である私にとって、確かに関西弁は面白かったですね。ニコニコのゲーム実況でも方言バリバリの人のほうが見ていて楽しいです。ニシさんとかね。


 だから、例えば、例えばの話ですよ、これはフィクションですけど、関西弁話者の女の子に、


「みっひさんが好きなのは私自身であって私の作品じゃないやろ」


 とか言われたら、まあその件に関しては正直困惑して、明け方まで弁解することになった……いや、そうなるだろうと仮定した話ですけど。ほとぼりが冷めてみると、小難しい文体『も』好き、という私の発言から、イコール彼女の文体が好きではない、という結論を導き出してしまうブブカ並の論理的飛躍と、それを引き起こすある種の心理的メカニズムのややこしさ、それが吹っ飛ぶほどの可愛らしさが感じられるではありませんか。

 何やこのかわいい生き物はと。悶え死ぬぞと。

 方言の威力は絶大です。


 だから、多少読みにくくなるかもしれないですが、小説や物語でもどんどんキャラクターに方言を喋らせてほしいと思うわけです。とは言っても、私自身生粋の東北人でありながら、あまり方言を使わない家庭で育ったため、東北を舞台とした自作でもキャラクターにうまく方言を喋らせることができません。

 しかし、例外的に一人だけ方言を喋るキャラクターを登場させたことがあります。それも、何故か日本の反対側にある福岡県の『北九州弁』。Sシリーズの『堀江梨子』ちゃんです。現在執筆中の最新作にも登場します。


 なんでまた北九州? と思われる向きもあるかもしれませんが、実を言いますと、このキャラクターを作ったときに交際していた相手が北九州弁話者だったからなんです(笑)過去形で語っていることから事情は察して頂ければ幸いです。

 で、ネイティブな北九州弁を聞く機会がなくなってしまったので、今回再び梨子ちゃんを登場させる上で方言の設定はどうしようかと考えました。標準語を覚えた設定にしようかと。

 しかし、それではこのキャラクターの個性が消えてしまう。色々考えた結果、ネットで調べながら北九州弁の設定を貫いていくことにしました。かわいいですよ北九州弁。少し前に、広瀬すずのCMの『全部出たと?』という台詞が話題になりましたよね。あれは厳密に言えば博多弁らしいのですが、でも北九州弁もいいぞ。


 作者が必死でググりながら作り上げた梨子ちゃんの北九州弁に乞うご期待。今回は以上です。

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