表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/21

評価のスタンス

 さて、連載もののエッセイを書き始めたはいいものの、何から書いたらいいんでしょう。


 物語を書き始めたきっかけとかから順序立ててクドクドと書いた方がいいのか知らん、とも思ったのですが、そもそもそんなに確固たる情熱を持って書き始めたわけではないんですよね。

 ダラダラした話から始められても読む側は困るでしょうし、気楽なエッセイで構成まで凝りたくないですし、単純に書きたいことから順番に書いていこうという結論に至りまして、今回のテーマは読者としての『評価のスタンス』です。


 まずは私の読者としてのスタンスから説明します。

 なろうに限らず、私が読む本のジャンルは基本的にミステリです。違うジャンルも全く読まないわけではないですが、まあ大半はミステリですね。だから、なろうでも検索してまで読むものは推理ジャンル、それもできれば本格寄りのもので、たまにエッセイも読むという感じ。余談ですけどなろうの推理ランキング上位に挙がってるのって大体ミステリじゃないですよね。

 ミステリとエッセイ以外では、TwitterのTLに流れてきた中で気が向いた時に気になったものを読み散らすぐらい。だから、私がお気に入りユーザーに入れている作者の皆さんはミステリかエッセイがきっかけになっているケースが多いです。


 なろうには読み専、書き専というユーザーもいると思いますが、私は両方やっています。

 これがまた難しい立場なんですよね。『相互評価クラスタ』が問題になっているじゃないですか。

 要するに作者同士馴れ合いでポイントを稼ぐのは罷りならんってことなんですが、じゃあ作者としての立場があるユーザーは感想やポイントを付けてはいけないのかというと、そういうわけでもないはず。悪いのは馴れ合いをポイントに変えてしまう暗黙の了解みたいなものであって、評価そのものではない。だから、最近は特にポイントも感想もやや厳しめにしています。


 私が読者として評価ポイントを付ける基準は、結構明確です。


 文法・文章評価については、


 5……終始正しい日本語が使われている上に、印象に残る比喩・暗喩・表現があった。

 4……ストレスなく読むことができた。

 3……所々おかしなところはあったが許容範囲だった。


 1や2をつけたくなるようなものは読みません。少し前にTwitterで炎上したプロ作家の『言語中枢にダメージを受ける』という表現は上手いですよね。皆さんそれぞれ情熱を持って作品を書いているんだとは思うのですが、私はそんなに優しい人間ではありませんので、読めないものは読みません。


 物語(ストーリー)評価については、


 5……展開に淀みがなく、設定やストーリーに意外性があって、結末にも満足し、強く印象に残った。

 4……ストーリーや設定に最後まで読ませるだけの力があり、よくまとまっていた。

 3……一応最後まで読んだけど読後感が良いわけではなかった。

 2……ちょっとそれどうなの。

 1……作者に個人攻撃を行いたくなるレベル。


 こんな感じです。1や2を付けたくなるようなストーリーってどんなんだよ、と思われた方のために具体的な名前を挙げましょう。映画にもなった乾くるみの『イニシエーション・ラブ』です。あれが好きな方がいたらごめんなさい。僕はクソだと思いました。見え見えすぎてトリックになってないですし、登場人物にも胸糞悪くなりました。


 で、馴れ合いを避けるためには、こうしてダメだと思ったところは率直に感想に書くべきだと思うんですね。それで切れるようなら所詮それまでの縁ですから。否定的な感想は作者を潰すみたいなことを言う人もいますが、どうして潰しちゃだめなんでしょう。褒め合いばかりだったらそれこそ『相互感想クラスタ』じゃないですか。

 文章も物語も評価ポイント5をつけることはほとんどありませんから、全体としてまあよかったけど、ここはこうした方がよかったんじゃないかと思うところは大体あるわけです。余計なお世話と言われても、私はそれを書いていきます。例えば文章で3ぐらいを付けたいようなもので途中の展開がダレたりすると面白いぐらい目が滑ります。作者にどんな思い入れがあろうとも、その部分は印象に残りません。そういう場合、個人的にはここが余分だったと思うとそう書きます。読者としてはその権利があると思うからです。自分も作者であって他人を批判できるような立場じゃないから、という遠慮は、相互評価クラスタへのスタートラインだと思っています。


 ちなみに私はちゃんと読んで書いてくれたとわかるものであれば否定的な感想でも嬉しいです。自分の書いたものに完全に満足するってことがありませんし、なるべく自己批判するように心がけていますから、他者からの批判で心が折れるほど甘い心構えではないつもりです。そもそも読者に対して舌を出しながら書いてるようなところがあるんで。すっきりなんてさせてやらんから、荒らせよ、ほら。


 自分がどんなものを書きたいのか、は後日このエッセイで示すつもりです。


 何故わざわざ自分の評価スタイルを明確に示したかというと、やはり相互評価クラスタはムカつくし気に入らないし悪だと思うから、私はそうなりたくない。だからこれからもっと厳しく評価や感想を付けていくかもしれませんよ、と意思表示をしておいた方がいいかと思ったからです。厳しい評価をされた方はそりゃあ当然面白くないでしょうから、そうする理由と基準を明確にしておきたかった。


 今回のエッセイは以上です。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ