失恋香
繰り返す季節の中で変わらない花の香り
目をつむって深く深呼吸する
思い出すのは君の笑顔
とても幸せそうだった
どうしてだろう?
あの時感じた感情はこんなのじゃなかった
大好きだったこの香りで
涙がこぼれおちる
知らない君がそこにいた
その視線は誰に向けてるの?
隣にいたはずの君が離れていく
遠くなっていく
知らない男が君の隣で
一緒に幸せそうに笑っている
おそろいの銀の指輪をはめて
君は彼と腕を組んで笑ってる
君が掲げたブーケには名前を思い出せない花
ただその香りは甘く懐かしい記憶を思い出させる
幸せいっぱいのその場所で嘘の感情を顔に張り付けて
君の幸せを祈ってる
大きくアーチを描いて宙を舞うその花は
君の一番好きな花
僕も一番好きだった
けれどもう名前を忘れた花
僕の一番嫌いな花
繰り返す季節の中で初めて知った甘い花の香り
この花の名前はなんていうの?
君はそれを答える
「私の名前と同じなんだよ」
こんにちは、初めまして。Ranaと申します。
久々に更新しますがよりによって失恋ものという(-_-;)
時々、頭に浮かんだメロディーに合わせて即興の歌を一人で口ずさんでたりする寂しい奴ですが、今回のこれはそんな時の何気ない感じでできた詩です。
更新してないし、せっかくだから載せとこうと思って書きました。
今度は、幸せな作品を書きます。




