サブパート 医務室ってどんな感じ?
レジスタンス「エンジェル」の医務室担当の3姉妹。 ネムはポニーテール。うるさい性格でおしゃべりが尽きないようだ。男の話になるとさらにキャーキャー騒がしい。
強気な性格だが一度気を許すと異性だろうが女らしからぬ格好でその辺をうろうろする。
モネは胸がでかく童顔。いつも薄着。髪型も肩くらいまでのボブのようなヘアーである。エネムにちょっといじられてえいるが性格がまったりしているためあまり気にしていないようだ。
ラムはさらさらヘアーのロング。派手な格好を好まないが性格はおとなしくない。 敏感で体を異性に触られるとすぐに反応してしまう。そんな個性的なキャラの3人だがもともと違う村で生まれ育ったが最終的に人間たちに襲撃され、なんとか逃げ延びたが親は殺されてしまい途方に迷っていたところをヴュアラたちに拾われたのだった。
そしてそれぞれ歳も近く仲良くなっていき姉妹と名乗るようになっていた。ただ誰が姉で誰が妹とかは特に決めていないでいる。友達のような義姉妹なのだ。
「あれー?ネムまだその変な薬作ってるのー?」
モネはネムにゆったりと話しかけた。ネムは真剣そうにいろんなものをいれてグツグツと鍋で煮込んでいた。それはとてもエグい色をしていたがネムは真剣だ。
「モネ!これができたら傷があっという間に治るはずなんだから!真剣なの!」
ポニーテールの髪をゆらゆら揺らしながら楽しそうに、いや、真剣に薬を作っているのだった。そこへラムがぼそっと呟いた。
「でも、ネムリタケがあるよね。」
「あれれ、なんでこんなところにネムリダケがあるんだろう?おかしいなー」
ラムのツッコミにネムは棒読みで返事をしたのだった。いたずら好きのラムは回復薬を作るのも目的だがちょっと変わった薬を誰かに飲ませて反応を見るのも好きなのだった。
「あ、いたずら薬作ってるってことは大好きなエネムに飲ませるのかなー?積極的なんだねネム」
「ちょ、ちょちょっと!大好きじゃないし!あんなエロ男なんか!」
「えー?エネムさんってエロいの?知らなかったー。ねーラム。」
「そうね。まるでなんかされたみたいね」
「なんもされてない!!モネもラムも変なこと言わないで!」
「冗談だよー、怒ったの?」
「図星」
ネムは顔を真っ赤にして言い返すがなにをいっても無駄なようだ。モネは前屈みになって座っているネムに顔を近づけた。モネの巨乳が目の前で揺れる。
「ネムはかわいいから絶対エネムさんとうまくいくと思うよー」
「だ、だから違うんだってば・・・」
そこへ医務室に誰かが入ってきた。エネムだ。ネムは動揺した。
「なななななんでエネムが来たのよ!」
「なんでってここ医務室だろ。俺が来ちゃダメなの?」
「いや、そうよね。うん、で、なにしに来たの?」
「あー、ちょっとこの間切られた肩の傷を見てほしいんだ。そろそろ抜糸だろ?」
エネムは先日、人間に教われている魔族の子供を発見して保護しようとしたとき人間から攻撃を受けた。なんてことない相手ではあったが子供を守ることを優先したため攻撃を受けてしまったのだ。
エネムは上着を脱いで上半身裸になった。身体中傷だらけだが細身なのに筋肉で引き締まっていた。モネが傷を診てあげることになった。
「エネム相変わらずいい身体だねー。毎日鍛えてるの?」
「そうだな。まあ訓練は毎日やってるけどな。俺よりもモネの方がいい身体してると思うけどね。」
エネムはモネの胸をみてにやにやしていた。そこの視線の間にラムが割って入ってきた。
「傷問題なし。抜糸終わり。さようなら。」
「おお、相変わらずラムの作業は早いな!ありがとうな!」
そういってエネムはラムの背中をさすった。
「ぁあん」
ラムは身体が色っぽい声をだしビクッとなってエネムとすぐに距離をとった。そしてラムはエネムを睨み付ける。
「相変わらず異性に身体さわられると敏感に反応するんだねぇ。面白ー!!」
「エーネームー!」
後ろから殺気を醸し出しながらネムがエネムの近くまで歩いてきた。
「な、なんだよネム」
「もうモネとラムたちにちょっかい出してないで治療が終わったんならとっとと出てって!」
「ネムは俺にいつも厳しいよなぁ。そんなに俺のこと嫌いかよー。」
「はぁ?嫌いとかそういうことじゃないでしょ!」
「じゃあどっちかっていうと好きな方なのか?」
「なんでそんなことあんたに言わなきゃいけないのよ!バカじゃないの?」
エネムはネムにすっと顔を近づけた。あまりの早さネムは反応できなかった。
「ネムはそんな格好して男の前に出てきたらだめだと思うぜ。魔族はみんな元気なんだから」
「格好?」
自分の格好を確認するとへその見える薄い肌着にパンツでその上に短めの白衣を着ているだけだった。ラムとモネしかいないから油断していたのだった。
「はわわわ、いや!違うこれは・・・」
ネムがテンパってしまっているのを見てエネムの腰に手を回してさらにエネムとネムは密着した状態になった。
「このまま、誰もいないところにいこうか・・・」
真顔のエネムにその台詞を言われネムは顔を真っ赤にして頭が真っ白になった。
「じゃあ私も一緒にそこへ連れてってくれないか?」
その声にエネムは一気に青ざめた。そして恐る恐る振り返った。そこには笑顔のビュアラがいたのだった。ラムとモネは冷ややかな目でエネムを見ていた。ビュアラはすでに拳を握りしめている。
「びゅ、ビュアラさん。なぜここに・・・じゃなくてお怪我デモしたのですか。」
棒読みでエネムは冷や汗をかきながらビュアラに話しかけた。
「いや、研究室にネムも呼んで打ち合わせをしようって話をしたあとにエネムがちょうど医務室に用事があるからついでに呼んでくるっていって研究室をでてっただろ。なかなか戻らないからし見に来てみたんだ。なるほどね。用事ってそれだったのか。」
「あ、いやそうじゃなくて・・・」
肩の抜糸のことを言おうとしても言葉が出ずモネとラムもなにも言ってくれない。それに上半身裸のままでネムを抱き寄せている。どういいわけしても無理な状況だ。
エネムは傷を治しに来たのに重症になりながらネムと医務室を後にした。ネムはもちろん普段着を来て出ていった。
3人が出ていったあとモネが口を開いた。
「ネムって気が強いけど押しに弱いよねー」
「エネムあのままビュアラさん来なかったら最後までヤル気だった。ただのエロ」
「それにしてもビュアラさんって本当に鬼のように強いわねー。ちょっと身震いしちゃったわー」
「それは同感」
モネとラムはそんな会話をしながら医務室でまた団らんをしていた。そしてこのあとにフェイランド軍の奇襲されることになるのだった。