プロローグ
「ちょっと、死んでんのに死んだふりってどういうこと!?」
その声を聞き、俺は目覚めた。
ハッと息をのむ。
目に映るのは、どこにでもありそうな夜の町並みが。
ここは、どこかの学校の校庭か?
いや、ちょっと待て。
俺はこんな所に来たことはない。
覚えもない、ここがどこだかも知らない。
俺はなぜここにいるんだ・・・
俺は今さっきまで何してた?
俺はどうやってここに来た?
わからない
いや、そんなこと以前に、
俺は・・・・・・・・
ぎゃき―――ん!
そんな音がふさわしいであろうげんこつ攻撃が、俺の頭へ降って来やがった。
「ちょっと!あんた、目の前にこっっっっんな美少女がいるってのに、なんで私を差し置いて考え事しちゃってるわけ?」
なんだなんだ、こいつ。
自分の事、美少女っていうかよ、普通。
とかいろいろ心の中で突っ込みながらも視線を声の主へと向けた。
って・・・・・
視線を上げた先。
月明かりに照らされ、黒の長いつややかな髪が光っている。
そして、俺を見下す勝ち気そうな紅い瞳。
そして、えらく派手なシャツにネクタイ、超ミニスカ、二―ソ、ブーツとモテ女を追求したような、そんな服を身にまとっていた。
とまあ色々思ったんだが、一言で端的に表すならばだな。
そこには俺が今までにあったことないであろうほどの
美少女が、いたのである。
しかも、うれしいかな、仰向けになってる俺に
覆いかぶさるかのようにしてその美少女はいた。
そして、あろうことか、俺の今のポジションからは、彼女の短いスカートから太ももが見えぎゃふああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!
「あ、あんた、ど、どこ見てんのよ!!へ、変態、痴漢、鬼畜!」
「い、いや。お前、スカート短いだろ。だからお前の太ももが見える俺の首からメリメリと音がするんだが何が起きてみぎゃあああああああああ!!」
これぞ、元祖サソリ固めか!
って、そんな悠長に考えてる暇ないってまじで。
「いい痛い痛い!お願いだから俺を開放して!このままだと俺死んじゃうから!」
「はあ?」
「い、いや、はあじゃなくてさ。」
「死なないわよ。」
「いやいや、死ぬからこれ!」
「・・・・・・・」
ん?何だこいつ。急におとなしくなりやがって。
「じゃあ・・・・試してみる?」
・・・・・・・・・・・・・・・・ふえ?
そんな素っ頓狂な声を発する暇もなく
静かな夜の校庭に響き渡る、一つの銃声。
ゆっくりと、流れるように、倒れてゆく影。
そして一度、俺はこの狂った世界で
終わったのだった。
初めての小説投稿です!
この物語は、雨舞と緋奈世
二人で作っていこうと考えている物語です。
文章、物語の構成など、至らぬ点も多いかと思いますが、
どうぞ宜しくお願いします。
アドバイス、ご指摘のほど宜しくお願いします。