チートな主人公はどの時代までチートでいられるのかについて
同一作者の『大日本同盟』とは世界観が全く異なっております。
なので世界観としては2011年1月現在を基準としていただくと幸いです。
チート
近年、ファンタジー小説の中で爆発的の増えた主人公の代名詞的な物。
入手方法は主に神様の気まぐれや世界(神)側の事故の代償として入手するもの、生まれつき持っているなど・・・
しかし、大体は入手後に異世界にGO!だ。現代に居るままその能力を使うものはあまりというか物語の設定上いない事だろう。
しかし、もし経緯はどうであれもしも現代世界にチートな能力を持った人物がいたら? しかも現代の戦争に介入したとするとどうなるのだろうか・・・
これはそんな壮大で微妙なクオリティを持つ不思議作品になる。予定。
名前:被検体A
年齢:17
性格:一般高校生
国籍:日本国
勇気:ほぼ無
特技及び趣味:太平洋の嵐や大戦略などの戦略ゲー・エースコンバットなどの戦術ゲーム
愛国心:一般以上
能力:無から有を作り出す・作り出した物を改変できる・死なない
能力値
運動:A
能力駆使:SSS+
指揮・管制:SSS+
俺の名は■ ■ ■ ■、日本のある地方に住む高校二年だ。
身長その他は一般的な高校生だが、俺には一つだけ違う点がある。
まあそれも追々解るだろう。
今の俺にとってそれは全くの問題ではないのだから・・・
2010年に起きた漁船衝突事件や北朝鮮による砲撃。一昔前ならそれだけで開戦の理由になった事だろうが今の時代戦争をしても何らいい事は無いのは何処の誰でも解っているだろう・・・しかし、無知とは本当に罪であるといえよう2010年の一連の騒動によって溜まりに溜まった何かがはじけたのだ。それが2013年3月のこと。
此れが数年前なら多少の楽観視は出来ただろうが・・・2011年時の総理は数年前の夏の選挙によって悲願の政権交代をした民主党ではなく自由民主党が政権政党として民主党が残した傷跡を修復しながら政治をしていた。さらにエコカー減税やエコポイントによるかなり遅めの経済効果が表れ新卒の就職率が若干ではあるが上向いていた・・・
しかし、上向くと言ってもそれはほんの数パーセントであり、数値上の誤差と言えるほどでしかなかった・・・そのため、政府は就職難民者に対して過疎化が進み誰もいなくなってから数年もたっていない農村を国営農場として借りそこで国産野菜の制作業務を与えていた、しかし農業というものは数年いや数十年以上の経験と蓄積された知識や勘と共に畑を耕し種を蒔き収穫のその時まで根気よく世話をするというとても大変なのが農業なのであるが溺れる者藁をも掴むと言ったところで過疎化した農村がすでに3カ所以前以上の賑いを見せていることは確かである。
そんなわけで就職率はほぼ100%なのだがここで問題が発生した。
元来日本では小麦や大豆を輸入しているがそれらの栽培が可能、若しくは好ましい土地というのが日本国内にはいくつかあるという事で国外から輸入していた小麦などがその煽りを受けたのは間違いないだろう。しかし、ここで更に問題が発生した。
土地はまだ有るし就職難民である人手も足りているが指導者が減少した・・・いやもともと少なかったのと高齢であったので自然と減っていったのである。
これに対して政府は非常に難色を示した、少なくとも彼らは農業を育てるのは多大なる時間が必要であると理解していた故の転換であった。
今まで第一次産業の農業しか進めていなかった、しかしここで第二次産業にも手を伸ばし始めたのだがそれは政府だけの問題ではなかった。
現代の電子機器や工業製品は大概は海外の工場で作り国内に輸入している。
それは国内より海外の方が人件費などが安いからである。そのため政府としては国営の新しい企業を設立するしかなかったのだ、当然各企業にアピールはしていたが各社ともにあまりいい反応はしなかった。
だがここで一部の組織が国営の製造会社設立に対して強い意見を発してきた。
自衛隊である。彼ら自衛隊の装備の殆どは国内で生産されているがそれは一般企業に発注している物で当然何らかのトラブルによって引き渡しがされない時がある、それは補給の停止を意味し彼らからしたら大打撃を受ける事になるのである。
よって彼らは今回の製造会社設立に対して強い関心を持ち彼らにしては珍しいほどの強い意見であった。しかしこれに慌てたのは彼らに装備を納品している方である。
結果から言うとこの国営製造会社設立は流れ、自衛隊に装備を納品している各企業から生産ラインを分けてもう事になった。
そして今は2013年3月5日
日米朝中開戦から2日後のことだ
東シナ海
海上自衛隊護衛艦『くらま』CIC
艦長
「くそ! 米軍さえ居れば楽なのに・・・」
副長
「艦長、無い物ねだりをしていられる状況ではありませんよ?」
艦長
「解ってる、「敵ミサイル飛来!」・・・CIWSで撃ち落とせ!」
「空母『そうりゅう』より入電!<第一次攻撃隊発艦、攻撃隊の支援を頼む>以上です!」
突然入って来たのは数十年ぶりに保有した最新式の正規空母からの増援の知らせだった
副長
「やっと出てきましたな」
艦長
「虎の子だからな。攻撃隊の到着まで後どれ位だ?」
心なしか艦長の言葉に喜びが混じっている。
「後30分です!」
艦長
「総員に告ぐ! 空母から第一次攻撃隊が発艦した、勝利は目の前だ! これに勝てば東シナ海の制海権は獲ったも同然。総員、砕骨紛身し勝利をつかめ! すべては明日の未来の為だ!」
艦長の激励に対して艦内の随所からおぉーと鬨の声が上がる
所変わって此処は日本海。かつて天皇の裏庭と呼ばれ時の帝国海軍の牙城ともいえる場所。
そこで海上自衛隊は数の面での劣勢に陥れられていた。
海上自衛隊イージス艦『こんごう』
かつてMD実験でミサイルを撃ち落とした艦は数年前に退役し今はこのフネが二代目となり日本の空と海を守っていた。
『こんごう』CIC
「ミサイル接近! 数5!」
艦長
「CIWSで迎撃!」
「さらにミサイル、数6!」
艦長
「シースパロー発射!」
砲雷長
「シースパロー撃ち方始め!」
「敵航空機発見! 敵航空機ミサイル発射!!」
艦長
「シースパローで敵機を、ミサイルはCIWSで迎撃!」
CICは迫りくる敵航空機とミサイルの対応に追われていた。しかし戦闘開始から4時間(『こんごう』が参戦してから3時間)が経っていながら敵の攻撃は未だ止まない。
「護衛艦『ひえい』より入電!<我、弾薬消耗の為戦線を離脱する>以上です!」
「イージス艦『ながと』より<『ひえい』の穴を埋める>以上です!」
艦長
「砲雷長、我が艦の弾薬は十分か?」
砲雷長
「シースパローは三割、CIWSは五割、艦砲は二割消耗しています。このまま敵の攻撃を防いでいれば7時間後には必ず我が艦は無力化されます」
艦長
「副長! 補給艦の現在位置と『ひえい』が戦線に復帰するまでどれ位掛かる?」
副長
「補給艦は舞鶴港より北に30kmの地点に居ますので3時間は掛かるかと」
艦長
「イージス艦『しきしま』に打電!貴艦の残弾を知らせたし」
「敵艦捕捉!」
艦長
「対艦戦闘よーい!!」
「なあ、日本海での戦闘の事聞いたか?」
「ああ、かなり苦戦していたようだな・・・」
「無理もないだろ戦力比は数倍以上だったそうだからな」
「お前らどこでそんな情報仕入れて来るんだ?」
「公式報告として防衛相のホームページに載ってた」
「まじか!!」
「おう、お前知らなかったのか?」
「知らなかった・・・」
「そういえば■ ■、お前はこの戦争について国から何か言われてないのか?」
「今のところは弾薬の製作ぐらいだけど自衛隊の幹部からは良い顔をされていないよ、まあ今のところは戦況がやばくなってきたら自主的に参戦しようと思ってる」
「そうか・・・ちなみに作戦は?」
「今のところ何も、やろうと思えばTウ○ルスだろうがガ○ダムだろうが作れるからな、むしろ作戦なしの方が動きやすい。こっちは単機特攻になるだろうし」
「なあ■ ■」
「ん? なんだ」
「死ぬなよ・・・」
「解ってるよ、絶対に戻ってくる。それに俺の体が頑丈なのはお前も良く知ってるだろう?」
「だけどな■ ■、俺は嫌なんだ・・・兄さんみたいに笑顔で家を出てそれっきりってのはさ・・・」
「大丈夫だって、心配スンナ」
「そうだぜ、こいつが今までこの手の事で嘘ついたか?」
「そうだぜ、俺は味方の死体を使ってでも帰ってくるような腹黒い人間なんだからよ」
「そうだな・・・あの地獄のベトナムから帰って来たんだもんな」
「ああ、こいつなら確実に帰ってくるさ」
二日後
「なあ、■ ■。絶対に帰って来いよ」
「ああ、おとといもこんな会話したぞ? そんなに心配なのか?」
「友達を喪いたくないだけだ」
「まったく、心配スンナって。そろそろ行かなきゃな」
「そうか・・・無事に帰って来いよ」
「おう!」
三日後
日本海
「さて、大切な友達の手前あんな事言っちまったからには、無傷で帰らないとかなり怒られるな・・・まあ俺は死ぬ事は無いし、腕が吹っ飛んでも作り直す事は出来るから大丈夫だからな・・・だからこんな意味のないことも、とっとと片付けて友達の所に帰るとしましょう」
「ただ今より二時間前にイギリス、ロンドンにて三回目の講和会談が開かれ先ほど調印式が終了しました。なお朝中側は当初人型決戦兵器や500m級の戦艦、空母、宇宙戦艦の建造と保有について激しく避難していましたが麻生外務大臣の「あれは日本国の保有している兵器ではなく民間の平和団体が保有している自衛の為の物であり、わが日本国には銃火器および剣刀類の所持は例外を除いて禁止しているがアレはそのどれにも反していないし。個人、企業または各種団体の所有物に対して刑事的、民事的理由が無いのに没収や回収を強制する事は出来ない」と発言し朝中側はこれに対し支離滅裂な反論を繰り返し各国代表から白い目で見られ国際的に恥を晒し会談が終了し、賠償金については3000万ユーロを朝中側が日米側に支払うという事で双方合意した模様です」