美琴さんに自己紹介できました!
翌日、私はスター流の地下六階にある特訓場で自己紹介をすることになりました。
大勢のスター流のメンバーの前で自己紹介することを想定していたのですけれど、多忙だったのか他に予定があったのかその場にいたのは闇野美琴さんだけでした。
サラサラのロングの黒髪の美人さんでかなりの高身長です。
白を基調とした忍者装束が目立ちます。
この前は巫女服でしたけれど場合によって服装を変えるらしいと判断しました。
彼女だけなのは少しだけ落胆しましたが、気を取り直して自己紹介です。
「本日よりスター流の皆様の後方支援を担当することになりましたエリザベス=フォン=タルトレットと申します。よろしくお願いします!」
「エリザベスさん。こちらこそ、よろしくお願いしますね」
美琴さんも大和撫子らしく礼儀正しくこたえて握手。
スター様は他のメンバーにはあとで自己紹介をすればいい、あとは特に予定もないからふたりで好きにすごすようにとだけ告げて指を鳴らしてその場から消えました。
後で聞いた話によりますと、彼は指を鳴らすだけで瞬間移動することができるそうです。
残された私が気まずさを覚えていますと、美琴さんが口を開きました。
「エリザベスさん。もしよかったら、わたしと一緒にお昼ご飯を食べませんか?」
「誰かと一緒にランチを食べるなんて大変久しぶりなので、嬉しいです!
ぜひご一緒させてください!」
即答しますと、彼女は私の手をそっと握って一緒に食堂へと向かうことになりました。