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詩❲恋愛❳

一夏の恋

作者: 日浦海里

態度を改めてみたからといって

気持ちが変わるとは限らない

上から叩きつけるだけだった陽ざしが

大丈夫、と様子を覗き込むように

少しだけ和らいで手を伸ばしてくるようになった


まとわりついて暑苦しかった風が

冷たいタオルを首筋に当てるように

少しだけ涼やかに撫でていくようになった


暴力的な熱量に

惹かれる子だっているだろうけど

わたしにとってそういう態度は

ただただ暑苦しいだけで


顔を出さなくなったからって

今更優しい振りをしたって

そんなのただの振りだけだって

分かってしまうものなんだからね


そうやって気を許して

またあなたにいい顔を見せたら

あなたはまた調子に乗って

上から目線で高圧的になるんでしょ


激しい感情の雨に曝されて

全部全部流れちゃったんだよ

今更じっとこっちを見つめて

頬を濡らしているからって

同情なんてしないから


刺すような輝きも

燃えるような想いも

それを望む誰かと一緒に

分かち合えばいいじゃない


冷たくなってく気持ちが

気づけば温かくなっていた

そんな風に側にいてくれる

あなたになるなら考えるけどね

態度を改めることがなければ

気持ちが変わることもないのだけれど

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― 新着の感想 ―
[良い点]  否定またはダメ出しからはじまるけど、良いところをあげ、少しずつ気持ちが変わっていき最後に譲歩案を出す。にやにやしてしまいました^^; [気になる点]  人生で一度くらいはそんな風に振舞っ…
[良い点]  好みの問題でしょうか?笑  女性は一度醒めると復活はなかなか難しいかも?    人はそんなに変われないように思うので、情が移る前に一夏で終わりにした方がいいような気が……。  頭ではわか…
[良い点] おわわわ、今回の日浦さんの作品(*ノωノ)とドキドキ読みました。 日差しと風の表現が素敵です。主人公の心の表現にもなっているのかと感じます。 [一言] 解釈は人それぞれ。私はすっぱりさよな…
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