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[超短編]アラーム時計と俺の朝

作者: rara33

※「なろうラジオ大賞3」応募作品です。(使用ワード「時計」)

 ある晴れた朝、アラームの音で俺は目を覚ました。


 スマホのアラーム時計を見ると、午前6時を表示している。


 陽光の差しこむ部屋でスッキリと目覚めた俺は、元気よくベッドから身を起こした。


 窓の外に広がる早朝の風景を眺めているときが、一日で特に幸せな時間だ。


 俺はたっぷりと景色を楽しんで、朝から最高の気分になった。


 *


 ある晴れた朝、アラームの音で俺は目を覚ました。


 スマホのアラーム時計を見ると、午前7時を表示している。


 日当たりが良く空調の適度に効いた部屋で、俺は目玉焼きとベーコンを作って食べた。


 コーヒーをすすってまったりする優雅なひと時が、一日で特に幸せな時間だ。


 俺はたっぷりと食事を楽しんで、朝から最高の気分になった。


 *


 ある晴れた朝、俺は目を覚まして、アラームの音がまだ鳴っていないことに気づいた。


 スマホの時計を見ると、午前9時を表示している。



「遅刻だ! また課長に怒られる!」


 俺は慌てて起き上がると、胸焼けで吐きそうになった。


 深く眠れなかったみたいで、頭痛がして体が重い。



「くっそ~。


俺の中にいる別人格のAとBめ。


あいつらが朝から好き勝手に過ごしたせいで、


俺の一日の始まりは最悪だよ!」



 いつの間にか変更されたアラーム時計の設定画面を、俺はズキズキする頭で睨みつけた。


(了)

主人公はこのあと、誰よりも早起きになったそうです。


最後までお読みいただき、誠にありがとうございますm(_ _)m

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