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3.未踏の地とは

短いです。

「・・・少し、場が変わってきたな」


また少し歩を進めたあと、足を止めた優一が周りを見回しながら、そう呟いた。


「ええ。霧も出てきたし、気温も少し下がってる。それなのに、空気が濃い。息苦しいほどに」


深雪はカバンから薄手のパーカーを出して着た。

ちなみに三葉が自分でリュックに入れたのはお菓子と炭酸飲料だけだ。まあ、優一と深雪がこっそり入れたグッズも大量に入ってるが。



『未踏の地』


御倉山には、そう呼ばれる神地がある。

いつからか、そう呼ばれるようになっていたのだ。

御倉山の樹海に迷い込むと、どこからでも見えるはずの御倉山が見えなくなる。

背の高い木に登っても、見渡す限り広大な樹海が延々と広がっているだけ。

樹海で迷って一晩を過ごし、翌朝になると御倉山があり、街に下りてきたら1ヶ月が経っていて大騒ぎになったとか、逆に樹海で3ヶ月さ迷って、息も絶え絶えで生還したのに、街では遭難当日から日が沈んでさえおらず、普通に帰っただけになったとか。

ドラゴンを見た。妖精・エルフを見た。悪魔を見た。神様を見た。全裸のおっさんを見た。

と、怪しい噂に事欠くことはない。

どうやら3人は、その『未踏の地』とやらに足を踏み入れてしまったようだ。


願わくば、全裸のおっさんが出ないことを祈るばかりである。


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