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「通話面談と記念企画(5)」

本来ならば今回と次回で凸待ち編は終わる予定だったのですが、思った以上に長くなってしまったので3つに分けさせていただきます。

想像以上に筆がノリに乗ってしまいました。


誤字報告を数件頂きました。ありがとうございます、対応し修整致しました。

<ゲスト:ビクトリア正輝>


「ぶっちゃけね、廻叉ちゃんはもう性癖で出来ているのよ」

「性癖で」


《草》

《大真面目に頷くな腹筋に悪い》


「MEMEさんは分かってるわー、って思うもの。感情の無い美青年に執事の正装させて、おまけにファントムマスクはもう性癖よ。いや、むしろ性と言っても過言ではないわね!」

「過言です」


《過言で草》

《男・女・執事》

《テンション上がってるビクおじ面白過ぎるw》

《MEMEさん分かってるは同意》

《MEME:サンキュービクおじ》

《居たw》


「グッジョブよMEMEさん!まぁ過言なら過言でもいいわよ。でも、アタシ的には凄くそそるのよ。廻叉ちゃんにはね、所作や口調から計り知れない背景を感じるのよね。アタシ、そういうのが開示される瞬間に興奮する訳よ」


《これは分かる》

《執事も何気に伏線っぽい発言するしな》


「なるほど。分かりやすく言うならば漫画やアニメで言う所の回想シーンがビクトリアさんの好み、と」

「そういう事。あと、正輝って名前で呼んでほしいわね。折角親しくなったんだから」

「ビクトリアも名前ですが……」

「……そうなの?」

「……はい」

「…………」

「…………」


《草》

《衝撃の事実》

《今まで誰も気付かなかったの?》

《いや、わざとやってんのかなって……》

《気まずい空気で草》


「じゃあ、次の凸者を呼ぶわね!5000人登録おめでとう!廻叉ちゃんとはまた何かしらの企画とかで御一緒出来たら嬉しいわ!」

「こちらこそ、お忙しい中ありがとうございました。2人目のゲストは、ビクトリア正輝さんでした」


《誤魔化したー!!!》

《力業で草》

《ゲストの意を汲む執事の鑑》





<ゲスト:リリアム・ノヴェンバー>


「はーい皆さんこんにちはー!魔法少女リリアム・ノヴェンバーだよー!」

「3人目のゲストは個人勢のリリアム・ノヴェンバーさんです。ビクトリアさんからの御紹介ですね」

「うん、バ美肉仲間!」

「……恐らくですが、地声でいらっしゃいますよね?」

「まぁねー。声変わりしなかった系男子ってやつ?」


《バ美肉なん!?》

《顔も声も超可愛い……》

《女として自信なくすなー……》

《3Dモデルの動きとかも完全に女の子だぞ。推しが推しの所に来てワイ感動》



「昨今の魔法少女ブームにはねー、ちょっと一言物申したいんだよね。やっぱ、魔法少女ってのは女の子の憧れであって欲しいわけよ。そりゃ大きいお兄さんの人気や購買力は必要だと思うけど、基本は女の子に夢を与えたいって私は思うの」

「確かに最近の作品は必要以上に大人の鑑賞を意識してかシリアスであったり、苛烈・残酷さを前面に出した作品も多いように見受けられますね」


《ガチ討論だ……》

《お互いの衣装談義してたはずなのにな》

《魔法少女の今後を考える会(会員2名)》

《執事も案外ちゃんとアニメとか見てるんだな》

《執事なら演技の幅広げるためにアニメもドラマも全部見てそう》


「まぁ可愛い女の子が酷い目に遭ったり絶望に顔を歪ませたいっていうのも、需要はあるけどメインの需要では無いって私は思うんだよね。まぁそういうニッチな方が刺さった時の深さがあるのも理解できるからこそ、ちょとこうやり場のないモヤモヤが残っちゃうっていうか」

「過去の名作を鑑みれば、主流は所謂エブリデイ・マジック系の作品が大半を占めていましたからね。勿論、シリアスさが一切不要かといえば、私はそうでもないと愚考しますが」


《なんかこう、すまんな>歪ませたい》

《あー、たまにグロい魔法少女物あるもんなぁ》

《エブリデイ・マジックってなんぞや》

《二人とも真剣だなぁ》

《日常にちょっと非日常要素的なジャンル>エブリデイ・マジック》

《リリアムが真剣に話してんだから執事が茶化すわけねーじゃん》


「ストーリーに真剣さは必要だけど、個人的にはもっとシンプルにキラキラしたものが見たいって思ってるんだよね。だから私はちょっと時代遅れの魔法少女してるの」

「その姿勢は素敵だと思います。自分の好きな姿になれるのがこの世界ですから」


《想像以上に真面目な会話してんなぁ》

《これさらっと言えるから執事好き》

《無感情で正解だわ。朗読レベルの情感込められたらガチ恋勢でこの世が埋まる》


「うん、ありがとう。えへへ……なんか、初めて会ったのにここまでガッツリ話せたの、それこそ正輝ちゃん以来かも。これからもよろしくね。あと、5000人登録おめでとう!次の人、もう呼んでおいたよ!」

「ありがとうございます。これからも、よろしくお願い致します。3人目のゲストはリリアム・ノヴェンバーさんでした」

「また見てマジカルっ!リリアム・ノヴェンバーでした!」


《リリアム出てるって聞いて来たけど執事さんいいな、チャンネル登録ポチー》

《二人ともトーク上手ぇんだ》

《バ美肉の人のイメージちょっと変わったかも》





<ゲスト:瀬羅腐>



「廻叉さん、登録者数5000人おめでとうございます。個人勢Vtuberの、瀬羅腐(セラフ)です。初めまして」

「こちらこそ初めまして、正時廻叉と申します。という訳で4人目のゲストは瀬羅腐さんです。その御姿から察するに、堕天使でいらっしゃいますか?」

「ああ、この枯れた羽根は堕天使の証ですね。BLを愛し過ぎて、腐りに腐った末に堕天させられました」

「非常に分かりやすい説明、ありがとうございます。失礼ながら、妥当な処置だなと思います」


《濃い人しか来ねぇなあ!!》

《初の外部女性Vとの絡みが腐天使かぁ……w》

《この人、個人勢だと切り抜き数ぶっちぎりじゃなかったっけ?》

《配信そのものと有志の切り抜きが両方ともBANっていう伝説達成で大バズりしたからな》

《ええ……何やったん?》

《普通に雑談配信だった。内容が18禁BL本語りだっただけで》

《草》

《妥当な処置で草》



「一応初対面の方相手に腐ってる所を押し出さないようにはしていたのですが、こう、廻叉さんの静かな包容力から受けの波動を感じます」


《急に切り込むな》

《化けの皮剥がれるの早かったな》

《トンビみたいな笑い声出してないだけまだ自重出来てるぞ》


「感じられても困るのですが。あと、私のチャンネルだという点だけ考慮して頂けると幸いです」

「失礼、今のは失言でした。まぁBLに絡めずとも、この界隈って関係性に興奮を覚える人が多数居ますから、私の腐りも大元はそこに行き当たるわけです。ただ、この関係性というのが男女間になると拒絶反応起こす側が増えるので、ちょっと難しいところではあります」

「男女関係は確かに難しいでしょうね。我々に感情移入して頂けてる証左とも言えますが」


《あー……》

《男性V受難の最大の理由だよな》

《何がアレって実際に女性問題起こして何人か引退した事件あったしな》

《嫌な事件だったね……》

《桃源郷心中事件で検索検索ゥ!》

《なんで桃源郷?》

《当事者三人の頭文字》

《桃源郷なのに地獄で草》

《え、死んだの……?>心中》

《死んだよ、Vとしてな。上の方のコメントにもある通り、全員がお互いの個人情報暴露し合う泥沼の修羅場の末に全員引退だ》

《ガチの地獄じゃねぇか!!!聞きとうなかったそんな事!!》


「私的には男女カプも百合もバッチ来いなので、その辺の感覚が分からないんですよね。まぁ、私自身が恋愛は他人のそれを観察するもの、と定義してるせいかもしれませんけども」

「私も似たような物です。雑談配信などで恋愛に関する話をリクエストされても、一般論ばかりを語っている自分がいますから」


《恋愛蚊帳の外勢だったか》

《執事はなんか分かるけど、瀬羅腐さんもなのかー》

《でも気持ちわかるわ。ぶっちゃけ他人の恋愛沙汰眺めてるのは楽しい(愉悦)》


「実際、誰かを本気で好きになったら変わるんですかね」

「こればかりは、その時になってみなければわかりません、としか」


《その時が来るのか。来ても公表できるのか》

《瀬羅腐がこんな話するとは思わなんだ》

《それな。もっと暴走するかと思ってた》


「うーん……まぁ、記念配信であんまり辛気臭い話をしてもアレですから。次のゲストお呼びしますね。今日はありがとうございました。とても話しやすかったです」

「こちらこそありがとうございます。4人目のゲスト、瀬羅腐さんでした」





<ゲスト:鹿羽ネクロ>


「地獄の底からわんばんこ。オーバーズ所属、地獄の小説家こと鹿羽(しかばね)ネクロだよん。瀬羅腐ちゃんから創作意欲刺激されそうな人が居るって聞いて、やって来たよん。チャンネル登録5000人、めでたいねぇ。おめでとう」


《ネクロ?!》

《ネクロちゃんだー!!》

《わんばんこ!》

《オーバーズ来たか。まぁどっかで繋がる気はした》

《石投げればオーバーズに当たるってレベルで人増えてるからな》


「これはこれは、まさかオーバーズさんの方とお話しする機会があるとは思いませんでした。Re:BIRTH UNIONの正時廻叉と申します」

「あ、うん、これはご丁寧に。オーバーズは所属ライバーの裁量が大きいから、こういうコラボも割と自由なんだよねぇ。というか、予告しておくけど次もオーバーズだよん」


《予告オーバーズ草》

《ネクロちゃんと仲いいのって誰だっけ?》

《廻叉ブレねぇなぁ》

《ネクロちゃんの喋り方、本人曰くツッコミ待ちの意味もあるらしいが執事これをスルー》


「なるほど。事務所としては先達であり、我々としても目指すべき事務所の一つですので勉強させていただきます」

「いいなぁその真面目さ。確かに創作意欲湧いてくるねぇ」

「お手柔らかにお願いします」


《メガネの悪魔っ娘とか性癖ピンズドです。チャンネル登録して来ます》

《ガチの創作トークになりそう》



「そういえばボク様って正時くんとほぼ同期なんだよねぇ。だからボク様の同期の間では、正時くんとキンメちゃん、結構話題になってたんだよん?」

「そうだったんですか。キンメさんはともかく、私自身は今も昔も変わらず細々とやっているという感覚だったのですが」

「細かろうとワイヤーかピアノ線かってくらい強度のある配信してるよねぇ?初配信と朗読動画を見て、追おうって決めた古参のファンの人、慧眼だと思うよん?」

「との事ですが、御主人候補の皆様はどう思われますか?」


《ネクロちゃんありがとう》

《どうも慧眼です》

《ピアノ線は草》

《太くなって行け執事》


「アッハ、ノリいいなぁ正時くんとこのリスナー。これはボク様の勘だけど、来年の今頃には登録者数、今の10倍は固いと思うよ?」

「勘、というには具体的ですが……」

「だって、君みたいなタイプが何も仕掛けない訳ないじゃないか」

「……さぁ、どうでしょうね?」


《登録者5万……執事なら行けるか?》

《1年ではキツいだろ、正直》

《何らかのチャンスを掴んで完璧に活かす、を1年続ければワンチャン?》

《難易度クッソ高ぇわ》

《執事、含みを持たせた言い方をするな。その言い方は俺の性癖に効く》


「アッハァ……なに、正時くん義理固そうだし、ボク様を節穴にさせるような事はしないって勝手に信頼させてもらうよ。それじゃあ、次のゲストを呼ぼうか。今日は楽しかったよん」

「鋭意努力させて頂きます。5人目のゲストは、オーバーズの鹿羽ネクロさんでした」

「ああ、そうだ。今、ボク様がVtuberの人たちを大量に出してる小説を書いてるんだけど、君も出していいかい?ボク様、直接お話しした人には絶対にこの交渉をするようにしてるんだ」

「私でよければ、むしろ光栄です。可能であれば、他のRe:BIRTH UNIONの皆さんともお話して、全員で出演したいと思ってます」


《出演交渉忘れてなかったか。偉いぞネクロ原稿料アップだ》

《リバユニ勢全員濃いからなぁ。敵ポジでも味方ポジでも映えそう》

《ステラ・フリークスとかいう裏ボス枠》


「望む所だよん。ステラ・フリークスさんと話す機会が中々無さそうなのが残念だけどね」

「……あの方の事ですし、この配信を見たら鹿羽さんに直接コンタクト取るかもしれませんね。ステラ様も、大概躊躇しないタイプの方ですから」

「なにそれこわい」


《こわい》

《今頃ネクロのSNSにダイレクトメッセージ入れてたりしてな》

《歌って踊って這い寄るシンガーだからな》

《超絶歌ウマコズミックホラーの異名が伊達じゃない所を見せて欲しい》

《見せて欲しいけど直接見るとSAN値が減ああ窓に!窓に!!》


《【予告】執事vsオーバーズの刺客》

《いや、普通にトークするだけだろ、流石に、たぶん、うん、いや、でもオーバーズだしあり得るな》

凸待ち編、書いてて本当に楽しいです。読者の皆様にも楽しんで頂けていれば幸いです。

御意見御感想の程、お待ちしております。

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