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「通話面談と記念企画(4)」

活動報告でも書かせていただきましたが、R-15タグを追加しました。理由の大半が今回のお話の後半にあります。それでは正時廻叉のリレー凸待ち配信です。

「ただいまの時刻は午後8時……を少し過ぎた所になります。御主人候補の皆様、如何お過ごしでしょうか?執事Vtuber、正時廻叉です。早速では御座いますが、私のチャンネル登録者数が5000人を突破致しました。御主人候補の皆様方のお蔭に他なりません。本当にありがとうございます」


《5000人おめ!》

《次は収益化だな。早く給料出させろ》

《歌動画からで配信は初見です。5000登録おめでとうございます》

《デビューから見てたから感慨深い》

《おめでとう!》

《歌動画良かったぞ》

《凸待ちの時間だオラァ!!》


「既に同時接続が過去最高の400人という事で、歌の力の凄さを思い知っております。さて、今回は凸待ち企画となっております……が」


《が?》

《あ……》

《全員身内だったら笑う》

《ステラ来る?》

《執事外部コラボゼロなのに凸待ちとか大丈夫なのか?》


「皆様の懸念通り、私は外部の方と配信などでコラボをした経験が皆無です。つまり人脈も皆無です。なのに凸待ちをします。とはいえ、流石に一度も外部と絡んだ事のないVtuberの所に来てくれ、と言うのは流石に無礼が過ぎます。なので、私は一計を案じました」


《まぁそりゃそうだ》

《絡みないVtuberに凸れる奴なんて……結構居るな》

《いっけい?》

《でも割と慇懃無礼よね、執事》

《たぶん一計だと思う》

《ほほう、聞かせてくれたまえ》

《まぁ概要欄に全部書いてあるけどな》

《むしろ月曜の時点でSNSに詳細ガッツリ書いてたぞ》

《よくもまぁまるで初めて話すかのように喋れるな……w》


「外部との接点がないなら紹介して貰いましょう」


《草》

《人任せだー!?》

《草》

《もう草》

《なんて堂々とした丸投げ宣言なんだ……w》

《リレーってそういう事かw》

《この場合、執事がバトンになるのか》


「凸した人が次に凸する人を探すという企画になっております。つまり、私と話したいという人が見付からなくなった時点で終了となります。商品価値がダイレクトに出ます。場合によっては一人目の時点で終了となります。そうなった場合は一人目の方を相手に私の今後の方向性について真剣に話し合う笑えない記念配信になります事を御了承の上で御視聴お願い致します」


《なんでそんな心を削るような真似をするんだ》

《労力掛けてないとか思ってすまん、心労がヤバイわ、これ》

《そっか、執事は何人来るか全くわかってない訳か》

《逆に物凄い人数来たりして》


「補足ですが、今回は現在活動中のVtuberの方のみを対象とさせていただきました。何かの間違いで海外のTryTuberさん等に繋がってしまっても事故配信をお伝えするのみとなってしまいますので。地味な事故を起こすくらいなら、笑いごとになる程度の派手な事故を目指しましょう」


《目指すな》

《お前そういうとこあるよな》

《事故の可能性は減らしつつも事故る可能性は残していくスタイル》

《執事、割とノーブレーキだから》

《やっぱり、リバユニってヤベー奴しか居ねぇんだな》


「さて、最後の諸注意も済んだところで早速ですが最初のゲストをお呼びしましょう。この方です、どうぞ」


《誰だろう?》

《身内だろ》

《龍真じゃね?》


「Hey yo!!MC Luna-Dola in da House Baby!!俺が三日月龍真a.k.a.Luna-Doraだ!執事、5000人登録おめでとう!」


《知ってた》

《はいはい、ヘイヨーヘイヨー》

《でしょうね!》

《まぁそうだろうなぁとは思ってたけどw》

《普通にサシで話すの珍しいから楽しみ》


「おい、執事。なんか俺の思ってた反応と違う」

「親しみ故です、親しみ故」

「せめてそこは朗読じゃ無くても感情入れて言って欲しかったんだが?」

「という訳で、弊事務所の先輩であります、三日月龍真さんにお越しいただきました。立ち絵表示させますので少々お待ちください」


《888888》

《全員集まった公式の配信が初絡みだったと思えないくらい打ち解けてるな》

《立ち絵表示が手早い》

《卒なくこなす執事すき》


「という訳で改めまして三日月龍真さんです。先輩ではありますが、事務所唯一の男性という事で親しくさせて頂いています」

「だな。実際、色んな意味で強い女しか居ねぇからなあ、ウチの事務所」

「よく対等な関係を築けていると自分を褒めてもいいと思えるくらいには、白羽さんもキンメさんも強いですからね」

「いや、本当にそれだよ。他事務所や個人のVの仲間にもよく言われる」


《ギター練習魔とマママーメイドメイドだもんな》

《少数精鋭の手本》

《他事務所から言われるって相当やぞ》


「ただ、ステラ様には何をどう足掻いても勝てる気がしませんね。初めてお話をさせて頂いた時から、存在感や雰囲気で既に呑まれている感覚があります」

「こればかりは、俺らじゃなきゃわからない感覚だろうな。俺はあの人の持つ歌声で『すげぇ人がこんなにも居るのか。俺が居た世界は狭かった』って衝撃受けてリバユニの面接受けて――最終の面接で、あの人参加しててな。面接用の部屋に特に説明なく置いてあったモニターが突然オンになって3Dアバターのステラ様が出てきた時の気分、分かるか?」


《草》

《ヒェッ……》

《怖ぇよ!!》

《もうドッキリの領域やんけ》


「とてもよくわかります。私の最終面接の際はドアの死角になる位置にモニターが置かれていましたから。面接の終盤、いきなり後ろからステラ様の声が響いた瞬間からの記憶が定かではないです」


《酷ぇ!》

《愉快な事務所だなw》

《魚住キンメ@RBU:心臓止まるかと思ったよね》

《草》

《SAN値チェック案件》

《マママーメイドメイド魚住おるやんけ》

《圧迫面接(心臓)》


「うわぁ悪化してやがる……リザードテイルそういう事平気でする会社だよな……」

「最終面接に進む3期生候補者の皆様には、どうか心を強く持ってくれ、としか。幸い、今回はステラ様が面接官である事は予告されております。ご安心ください」


《ご安心できねぇよ!今の話聞いたら!》

《むしろどう安心しろってんだ》

《怖ぇ……リバユニもリザテも怖ぇよぉ……》


「本当になー……とりあえず、他の事務所以上にハートが強くねぇとRe:BIRTH UNIONでやっていくにはキツいと思う。俺はラップ、白羽はギター、キンメは絵で執事は演劇だろ?ステラ様は当然歌だ。これ、何かわかるか?執事じゃなくて、視聴者のみんなへの質問だ」

「そういう事ですか。では、3分ほど時間を取ります。御主人候補の皆様、思い付いた解答をコメントお願いします」


《なんだろ?普通に売りにしてるもんとか?》

《強烈な武器》

《それ一本で戦えるレベルの才能》

《ダメだ、セールスポイントしか浮かばん》

《絶対的な自信を持ってるもの?》


「それでは時間になりましたね。割と惜しい答えはありましたが」

「だな。一番多いのが売りとかセールスポイント、ってのが多かったけど、それはそれで間違いじゃねぇんだ。ただ、それは客観的に見た場合の話で、俺らの主観だとまた違うって訳だな。執事、たぶんお前ならわかるだろ?」

「少なくとも私が、そう並べられたときに連想するのは一つだけでしたね」

「OK、言ってみ?」


「命を賭けるに値するものです」


《マジか……》

《そこまで言い切るか》

《想像の斜め上だ》

《ガンギマリ勢……》


「正解。俺の場合、『それの為なら死んでもいい』くらいに自分のコアになってる物、って感じだがな」


《うわぁ……》

《凄い事なんだろうけど、怖い》

《やっぱガンギマリ勢しかいない》


「龍真さん御覧ください、コメント欄が総じてドン引きの様相を呈していますよ?」

「いやいや、半分くらいはお前のせいだからな?」

「そもそもそういう質問を投げたのは龍真さんでしょう」


《どっちもだよ》

《こいつら……w》

《妥協なき責任の押し付け合いで草》

《ある意味息ピッタリではあるw》


「じゃ、もう一個質問しようか。『寿命を差し出さなければ一生演劇が出来なくなる』って言われたらどうする?」

「30年までなら出します」

「そういうとこだぞ」


《怖い》

《怖ぇよ》

《なんで即答で30年出せるんだ……》

《なんなの?執事は演劇漫画の世界から来たの?》

《執事、そういうとこだぞマジで》


「ほら見ろ、ドン引きの理由はお前じゃねぇか」

「では同じ質問を龍真さんに。『寿命を差し出さなければ一生ラップが出来なくなる』と言われたらどうされますか?」

「5年残してあとは全部出す」

「そういう所です」


《だから即答すんなよ!》

《5年残すのがリアル過ぎる……》

《電車賃だけ残すノリで寿命を残すな》

《ガンギマってるわぁ……》

《結論、リバユニはヤバい》


「これ以上続けると我々の異常性を喧伝するだけの配信になりかねませんので、この辺にしておきませんか?」

「そうだな……なんか、この場に居ない女性陣の風評まで悪くしている気がする」

「ですが彼女らに同じ質問をしたら間違いなく10年以上の寿命を投資しそうですが」

「言うな。俺も思ったけど言うな」


《執事wwww》

《草》

《ものすごくフラットに失礼な事をw》


「さて、今回龍真さんを最初のゲストにお呼びしたのは、今回私が記念配信で何をするか迷っていた所に凸待ちという提案をして下さったからです」

「まぁな。実際、お前が外部のVtuberとどう絡むか見たかったってのもある」


《龍真有能》

《執事はもっと知られるべき》

《実は地味に業界視聴率が高い執事》

《これを機に更にバズれ執事》


「お気遣いありがとうございます。では、最後に告知等あれば」

「あー、俺も今度1万再生記念に曲出すんでチェックしてくれ。トラックメイカーのLARKIE(ラーキー)さんとタッグ組んで曲出せるのマジで楽しみだわ。ちなみにLARKIEさんは某有名MCバトルの大会でもビート提供してるすげぇ人だぞ」


《なんか凄そう》

《ヒップホップ詳しくないけど、凄い人なん?》

《ダルマリアッチ@Vtuber:やたらと難易度の高い凝ったビート(ラップのBGM)作る人だな。なので大会で乗りこなすMCが出るとめっちゃ沸くからファンも多い》

《ありがとう、TryTubeで探してみるわ》

《ダルニキー!》

《ダルニキ凸待ち来ないの?》

《ラッパーVの人だ!》

《ダルマリアッチ@Vtuber:今、出先でスマホから見てるんだよ。龍真には話貰ったけどスケジュールNGだった。すまん執事さん》


「いえいえ、お気になさらず。モデレーター付けさせていただきますね」

「ダルも良い奴だから、いずれちゃんと紹介してぇなぁ。そんじゃ、そろそろ次のゲスト呼ぶか!」

「そうですね、皆さんお待ちかねでしょうし。それでは最初のゲストは、Re:BIRTH UNION1期生の三日月龍真さんでした。ありがとうございました」

「こちらこそありがとうな。あと、5000人登録おめでとう。お前はもっと伸びる奴だよ」


《めっちゃカッコよく去って行ったな》

《龍真の兄貴……!》

《いい先輩だぁ……》


「本当に、いい先輩に恵まれたと思っています。それでは次のゲストの方をお呼びしましょう。既に立ち絵の方はDirecTalkerでいただいております」


《wktk》

《楽しみ》

《龍真の紹介だからラッパー系かな?》


「はぁい、廻叉ちゃん♪アタシよ」


《うわあああ!?》

《低音ボイスwwwww》

《おい、立ち絵のロリ系美少女どこだよ……》

《バ美肉バリトンおじさんでお馴染みのビクトリア正輝(まさき)さんだ。ちなみに龍真のママ》

《とんでもない爆弾連れて来やがったwwww》

《三日月龍真a.k.a.Luna-Dora:だって執事と話したいって言うから……》

《基本的には淑女なのに好みの男性Vには獰猛な肉食獣になるって噂は聴いた》

《さっきのいい先輩って印象を返せよ龍真!!》


「……次のゲストは、イラストレーターにしてVtuberとしても活動されております、ビクトリア正輝さんです。弊社、三日月龍真のママでもいらっしゃいます」

「そうよぉ。今日は龍ちゃんに無理言ってバトン渡してもらったの。だって、廻叉ちゃんが最近どんどん素敵になってくるから、これはもう味見するっきゃないじゃない?」

「味見という表現は語弊がある気がしますが、興味を持っていただけたことには感謝致します」


《若干動揺してないか執事》

《初の外部コラボの相手がビクおじは難易度高ぇな》


「そう、アタシが廻叉の初めての女よ……!」

「最早語弊しかありませんが」

「ところで童貞と処女どっち奪った事にする?」

「回答拒否でご勘弁を。あとその表現はこの場だけに留めておいてくださいますと幸いです」

「本当にクールねぇ……龍ちゃんがやさぐれてるって言ってたのも、ちょっとわかるわ。丁寧に接してくれてるのはわかるけど、もっと心と服を開いてもいいのよぅ?こう、ガバァっと」

「衣服の乱れは心の乱れ、とかつての主に言い聞かせられておりますので遠慮致します」


《草》

《話の内容じゃなくて、下ネタのパンチ力が重いwwwww》

《ビクおじ今日絶好調じゃねぇかw》

《執事が取り乱してないの最早奇跡じゃね?》

《かつての主情報、たまに出るよな》


《【予告】この後、多種多様なヤベー奴らの襲来で執事は更なる地獄を見る――正時廻叉よ、これがVtuber世界だ》

《おい馬鹿やめろフラグ立てんな》

濃い話と濃い人物を同時に進行させていたら筆が乗って投稿が遅くなったことをお詫びいたします。


次回以降ですが「切り抜き形式で一人頭の会話を短くする代わりに登場人物を増やす」という風に書くことを予定しています。理由としましては、今回との龍真との会話の長さで続けると際限なく長くなることと、多種多様なVtuberを多く出したいという作者のワガママです。


御意見御感想等ありましたらお気軽にお願い致します。

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