「切り抜き短編集 -廻叉&ユリアへの反応編(2)」
【切り抜き】リバユニの自由さを語るアポロとオボロ【エレメンタル】
年末の3Dライブの感想配信より抜粋。年明け早々フリーダム極まりないリバユニを語る二人の図。
「惜しかったんは、3Dモデルが出来たけど演出作り込む時間が無いからって理由でステラ以外のリバユニの人らが出れへんかったとこやな」
「ねー。たぶん、誰が出ても絶対に盛り上げてくれるっていう信頼感みたいなのあるよね」
「なんやろね、プロ意識っていう点については間違いなくトップクラスの事務所やと思うよ。ただ、年明け早々、色々とハチャメチャにやっとったけども」
《ハチャメチャ(オブラート二枚重ね)》
《やってたというかやらかしてたな》
「それ、触れていいのかな?」
「ステラは『身内の中で収まった話だから、ネタにしてくれても構わない』ってSNSで言うてたからな。アレが執事さんネタにしたのだけはNGやって」
「なら良し!まあ、あの人は自分から率先して近付いて来ないから遠巻きにしておけば安心だもんね!」
「アレに直で話付けに行ったん、アポロくらいやぞ」
「話せば分かるのに、ああいうことやってるあたり最悪だよね!これも直接言ったけど、あんまりダメージ無かったなあ」
「まあ、それはさておきやけども」
《裏クロの話はやめよう(震え声)》
《アポロのコミュ力暴走事件の第二弾だったよな、アレ…》
《アポロがアレに「貴方に文句があるので配信で直接言っても良いですか!」ってリプライ飛ばしてるのをSNSで見た時の衝撃たるや》
《「はいどうぞー」で了承するアレも大概狂ってるわ。最終的に事務所が止めたお陰でなんともなかったが肝が冷えたわ》
「しかしまあ、Vtuber同士の交際が始まるとこ見れるなんて、ウチらがデビューしたばっかの頃には考えられへんかったよなぁ……」
「でも私は良いことだと思うな!Vtuberは自由で良いんだから!」
「自由過ぎて一人称がワンクール単位で変わる女は言うことがちゃうなぁ」
「良いの!私の根幹が変わってなければ一人称なんて些細な問題だよ!それよりも!会見でコメント見てる時の肩寄せ合ってる感じ凄いドキドキしちゃった!一人で見ながらキャーキャー言ってたもん、私!」
「……まぁ、アポロならそうなるやろなぁ」
「おやおやおや、オボロちゃんはそうでもなかった、と」
《自由が過ぎる時あるけどな》
《そこは認める。良質の少女漫画見てるみたいだった》
《オボロどうした?》
「ウチは単純にええなぁって。羨ましいともちょっと違うけど、なんやかんやで二人とも良く知っとるからね。特に、ユリアちゃんなんてホンマにええ子やん?そういう子が、想いを遂げたってのが、なんかええなぁ、って」
「それは分かる!ユリアちゃん、本当に良い娘だもん!Vtuber界に残された最後の清楚だもんね!」
「いや待てや。最後ではないやろ。個人でやってる子にも清楚はおるで……少しは」
「少しなんだ……あと、企業の子に言及しないんだ」
「おう、胸に手ぇ当ててよう考えてみーや。企業のメイン所で清楚と胸張って言えるの、何人や?」
「………………ギリギリでシエルちゃん?」
「せやろ?ウチらも当然除外やしな。まぁ何にせよ執事さんとユリアちゃんには、ちゃんと幸せになってもろて」
「いずれバーチャル披露宴とか見たいね!」
《Vtuber式清楚とかいう新しい概念》
《お嬢はいいぞ》
《3Dでお嬢のウェディングドレス姿とか見たら恥も外聞もなく号泣するかもしれん》
※※※
【エレメンタル】木蘭カスミ、デビュー以来最高速のトーク
雑談配信より抜粋。正時廻叉と石楠花ユリアの会見の感想をとんでもない早口で語る限界化カスミン。
「いやもう、皆さん見ましたかRe:BIRTH UNIONさんの会見!廻叉さんとユリアさんの失言の謝罪会見っていう名目だったんですけど、それをわざわざ3Dでやるって時点でちょっとワクワクしちゃってたんですけど、見て良かったですね!お二人が並んだ時に、直感的に『あ、お似合いだな』って思ったんですよ!これだけだったらまぁよくある妄想じゃないですか?ってか、皆さんも一人か二人か三人か十人か百人くらいは思ったはずです。思わない方がおかしい!!」
「正直この時点で御飯が三杯食べれるくらいだったんですけどね!その上で、まさかまさかの交際宣言ですよ!もうVtuber界が揺れる音がしましたよ!よくある地球に隕石がぶつかったときのシミュレーション映像みたいな衝撃がVtuber界に走った訳ですよ!勿論、Re:BIRTH UNIONさんのキンメさんみたいに既に結婚している状態からVtuberを始められた方や、スタッフさんと結婚されたラブラビさんの則雲さんみたいな方もいらっしゃいますし、個人勢でご夫婦でVをやられてる方も居ますから特別なことではない……そう思ってた時期が私にもありました!」
「現役のVtuber同士で、しかも同じ事務所の先輩後輩!ステラさんがウッカリ話して廻叉さんに怒られた話によれば、ユリアさんがVtuberの世界に入る切っ掛けになったのは廻叉さんとの事!もう、少女漫画やん!ええやん!!」
「おまけにそんな二人がリアルタイムで並んで初々しい姿を見せられたらもう、こちとら御飯が一升どころか俵で持ってこいって話ですよ!あー、もう最高も最高でしたね!お幸せに!そんで、ラブを振りまいてください!廻叉さんはもっと人間味出していこう!ユリアちゃんは廻叉さんの心をデロデロになるまで溶かしてあげてください!以上!……ちょっと水飲んできます……」
※※※
【ラブラビ切り抜き】元ビッチ既婚者による見解
ドットクラフター箱コラボで既婚者・則雲天歌がRe:BIRTH UNION石楠花ユリアにアドバイス。
参考にしないでください。
参加者:エリザベート・レリック、淀川夏乃、則雲天歌、ピアノ弾きエトピリカ
「そういえば、エリザのライバルとお友達がお付き合いを始めたそうだね」
「執事さんとユリア?」
「ビックリしましたよねー。ユリアさんとは、何度か演奏コラボしたんですけど、話してる感じだと普通に尊敬されてるんだな、って思ってたので」
「あー、エトちは演奏家ユニットで繋がりあったか。そう考えると私が一番繋がり薄いんだよね、リバユニと」
「え、私は?」
「アンタ外部コラボ禁止令まだ解けたばっかりでしょ」
「しばらくはお淑やかな新妻の化けの皮被るって言ってたんだから実践しなさいよ」
「エリザさんと夏乃さん容赦ゼロで草なんだよなぁ」
「エトちゃん、助けて。同期が虐める」
「自業自得ですよ。それに慰める相手は私より旦那さんの方が嬉しいでしょう?」
「それはまぁそうなんだけど」
「まぁ私からどうこう言う事じゃないわよ。二人が望んで付き合ってて、望んで公表したんならそれ以上の事は友達だからってあれこれ言う必要なんてないもの」
「大人になったよね、エリザ……」
「ふーん。それじゃあ、新妻的なアドバイスをユリアちゃんに。直接じゃなくて、いずれこの切り抜きが出回ってウッカリ見ちゃう事を祈って」
「おいやめろバカ」
「口は災いの下ですよ?」
「そこまで酷いことは言わないよ。ただ強いて言うなら……一度自分が寝ているときに録音を掛けておこう。イビキや歯ぎしりは自分ではわからないからね!私は旦那に何かを値切る寝言を聞かれて赤っ恥を掻いた!たぶん、他の人にも聞かれてる!!」
【tenka_norigumoがElisabeth_LoveLabyの弓で撃ち抜かれて死亡しました】
「何すんのさ!」
「アンタがまず何言ってんのよ!!」
「エトちゃん、これがラブラビの通常営業だけどもう慣れた?」
「お陰様で……」
※※※
【DJDクリップ集】一分で分かる女々しい男達による怨嗟の力でチャンピオンゲット【マテリアル切り抜き】
ホークアイ・キッド(DJD道場生)
デルタ・リード(DJD師範代)
晴清(マテリアル所属)
DJD主催、ACT HEROES実力向上定期カスタムにて。ムーブはカッコいいのに言動がカッコ悪い男達。
「あああああああ俺も彼女欲しいいいいいいいい!!!!正時廻叉氏が羨ましいいいいいいい!!!!」
「同じくー!!!まさかデビューして数ヶ月であんなVtuberドリーム見せられるなんてえええええ!!!」
編集者注:この二人の非モテ嫉妬芸はいつもの事なのでご安心ください。
「あー……その、別パ来てますけど」
「知るかあああああ!!今日の俺は火だ、燃え盛る火だ!!」
「俺も火ですよデルタさん!」
「二人合わせれば炎だな!!何が漁夫じゃあああ!!夫になりてえんじゃああああ!!!!親からの孫の顔催促が辛いんじゃああああ!!!」
「分かります、分かりますよ!!俺のとこなんて、俺が長男で残り妹だから『お前が結婚しないとお前が末代だぞ』って圧掛けられて!!」
編集者注釈:二人ともそろそろ三十代です。
「うわあ……二人ともキレッキレだぁ……」
編集者注釈:キレッキレというよりブチギレです。
「退けオラアアアアア!!キッドぉ!どうしたぁ!遅れてるぞ!」
「ヒャハハハハハハハハハ!!!キッさんどうしました!?俺たちと一緒に踊りましょうよ!!」
「…………いや、もうドン引きというか。ってか、一戦目から飛ばしてて大丈夫っすか?」
【Congratulations!! You are the Champion!!!! Your Team...1/20】
「っしゃああああああ!!!見たかオラあああああ!!これが、これがモテない男たちの本気だああああ!!」
「そうだそうだ!俺なんてデビュー一ヶ月で『重そうだから恋人としてはナシ』って言われたんだぞ!!見たかあああああ!!!」
「……執事さん、ユーマくん、助けて……」
編集者注釈:この一戦で体力を使い果たしたデルタと晴清のせいで、この後の試合は全部二桁順位でした。この二人を御そうと頑張ったホークアイ・キッドくんの応援をよろしくお願い致します。
体調不良で若干短くなりましたが、なんとか四千文字はキープできました。
次回は皆様お待ちかね、魔窟勢+αです。
ご意見ご感想の程お待ちしております。