「切り抜き短編集 その1」
どういう書き方をしようか迷った結果がこれです。
お楽しみいただければ幸いです。
【DJD杯練習カスタム】正時廻叉、連続ブリンクからの場外転落【2視点】
概要:カスタム初日最終戦。害悪戦術(自称)で上位に残ろうとする「遠見守」を襲う「零距離」!奇襲が成功し、ホークアイキッド、春日野ユーマがダウンを奪われ、正時廻叉は絶体絶命のピンチに陥るが、彼は冷静にウルトを切ると……
{#遠見守 正時廻叉視点}
「すいません落ちました……!」
「逃げて逃げて逃げあだだだだ!!」
「……不味いですね……」
《奇襲だああああ!!》
《アカン、完全に裏取られてる》
《索敵に出てなかったら執事も落とされてたまであるな、これ》
《零距離やんけ!》
《リリアン姐さん容赦ねぇな……》
《ショットガンでヘッショは殺意しかない》
「廻さんマジ逃げて!リジェネレーターがウルト切って突っ込んできてる!!」
「他二人は……物資、漁ってるんで……!今なら、振り切れます」
「わかりました、とにかく距離を取ります」
《スキルの方のブリンクで引き撃ち。冷静》
《因縁対決やんけ!》
《リジェネレーター使ってるのラブラビのエリザか……なるほど》
《最近、ちょっとお転婆になって逆に可愛さが出てきたよな》
《ジワジワとファン層が入れ替わって来てるらしい》
《しかし、二人とも中級者レベルとは思えない激闘だな》
《リジェのウルト、相変わらずエグいな……》
《普段は味方の回復に使う能力を全部自分にブッ込む設定だからな。常時自己再生状態で突っ込んでくる様は最早ゾンビよ》
《これ、姐さんの判断やろな》
《マジで殺意高ぇわ……零距離怖ぇ……》
「撃つだけ無駄ですね……逃走に専念します」
「発動中はスキルも使えなくなる分、回復量も持続時間もヤバいですし……」
「ナーフ待ったなしだな、これ」
「まぁ、でも……下手な使い方するとチーム全員がピンチになるんですよ、これ……そこでバランスが取れてる、って判断なんじゃ、ないかと」
「あー、野良で激ギレしてるボイチャ聞こえて来たことあるわ。A以下のリジェはウルト使うな回復だけしてろ、って」
「……それくらい、取り回しが難しいウルトなんです。全滅寸前か、チャンピオン獲る寸前しか使うべきではない、なんて声もありますから」
《まぁ、実際使えるタイミングは限られてるよな》
《逆にここで切ったって事は、後半使わなくても勝てるって踏んだのか。》
《執事をここで逃がすとまた遠距離から長物を警戒しなきゃいけないから、かもしれない》
《あー、零距離の天敵を確実に潰す、と》
「……ウルト切ります。逃げ切れた場合はハイドで順位上げに専念します。申し訳ありませんが、リスポーンは無理です」
「それでいいです、それが、最善手です……!」
「俺らに構わず先に行けえ!……やべえ、これ言える日が来るとは思わんかった」
《いい判断》
《苦肉の策だが仕方ない》
《Cランクとは思えない冷静さが執事の最大の武器だな》
《ブリンクラッシュ来たあああああ!!》
《ショットガン怖ええええ!!!》
「あ」
「え?」
「ちょ」
《あああああああああ!!?》
《崖からwwwwww落ちたwwwwwwww》
《草》
《切り抜き不可避》
《全★滅》
《本日の執事、全て終了致しました。またのご来店をお待ちしております》
《全力で最善を尽くした結果だから仕方ないけど、言わせて欲しい。カッコ悪ぅ!!w》
「本当に申し訳ありませんでした……」
「いや、これもFPSですから……」
「あひひゃはははははははは!!」
《珍しく凹んどる……w》
《草》
《ユーマ笑い過ぎw》
《ホークのフォローが胸に痛い》
{#零距離 エリザベート・レリック視点}
「はいワンダーウン!!ホークくん警戒が甘いんだよなぁ!!」
「こっちも獲れました!ユーマさんだ!あとは正時さんだけです!スキャンします!」
「見いつけたあ!!リリアン姉さんどうしよう!?」
「逃がしたらダメ!!前の試合見たでしょ!終盤戦に長物持って潜まれたら厄介過ぎる!なんならウルト切ってもいい!!」
「了、解、ですっ!!いつぞやの因縁、ここで清算してやんよぉ!!」
「ああああ推しと推しが!!見に行っちゃダメですか!?」
「物資漁ってから!!クッソ、このチーム本当に中遠距離武器しか持ってない!!ショットガン弾切れするよ、これじゃあ!」
《うおおおおおおおおおおおお》
《奇襲大成功!!》
《あの頃のぶりっ子エリザも良いけど、バーサーカーエリザもこれはこれで興奮する》
《執事とはリアイベの会場で和解したけど、それはそれとして殺しに行くとは。エリちゃん良い空気吸ってんなぁ》
《あ、執事もウルト切った!反撃来るか?!》
《いや、インファイト苦手な執事ならガン逃げじゃね?》
《くっそ、リジェネレーターの微妙な遅さが辛い》
《合間合間に散発的とはいえ反撃入れてくるの面倒だなぁ!》
《あれ?マップのこっち方向って落下の名所じゃ》
「あ、正時さん落ちた」
《草》
《飛んだ先は落下死ポイントでした》
《ブリンクラッシュで復帰出来ない?》
《ブリンクジャックのブリンクってな、水平移動しか出来んのやで。つまり崖から飛び出したら、反復横跳びしながら死ぬか、諦めて死ぬかしかないんやで》
《まぁあそこまで追い詰めたのはエリちゃんのウルトの圧だから(目逸らし)》
「ええええ!?」
「……まぁ殺した様なもんだからヨシ!」
《カスミさんや、その叫びは推しと戦えなかった嘆きなのか、推しがショボ死した嘆きなのかどっちなんだい?》
《リリアン姐さんの割り切り具合よw》
《殺意高いチームに仕上がってるなぁ》
『※この後、漁夫しにきたチームに狩られて零距離も全滅しました』
◆
【Re:BIRTH UNION】正時廻叉の一刀両断系回答集【お悩み相談】
概要:雑質問を切って捨てる執事の姿を集めてみました
「えー、では次の質問です。『麻雀で台パンし過ぎて骨折しました。別のストレス解消法を教えてください』との事です。麻雀から離れましょう。以上です」
《草》
《それはそう》
《大正論》
※
「次の質問です。『楽して稼ぎたいんですが、どうすれば?』そんなの知ってたら教えるはずがないでしょう。以上です」
《当然だわw》
《儲け話を持ち掛けてくる奴はマルチか宗教っておばあちゃんが言っていた》
《意外とこういうとこシビアな執事》
※
「えー。24歳ラッパー系Vtuberの方からです。『最近龍真が妙に凹んどるんやけど、なんでなん?本人に聞いてもはぐらかされてん』多分パチスロで負けが続いているからです。では、次にいきましょう」
《草》
《SNSでたまに「撤退」とか「何故」とか「確率とは」の短文投稿があるのそういう事か》
《関西Vラッパー・MCカサノヴァ:なんやまたかいな》
《お前かよw》
《ノヴァさんさぁ……w》
《草》
《三日月龍真a.k.a.Luna-Dora:バラすなよ……》
《居るしw》
《関西Vラッパー・MCカサノヴァ:金なら貸さへんぞ?》
《挙句予防線張られて草》
「続きましてオーバーズ所属、アリアード・ネメシスさんからです。『いつもお世話になっております。オーバーズLoPメンバーのアリアード・ネメシスです。先日、御社の小泉四谷さんから新衣装可愛いですねって褒められましたが、これは求愛と取ってもよろしいでしょうか!?』よろしくないです。はい、次に行きましょう」
《草》
《ネメ子さぁ……》
《誰彼構わず自分に求愛してると勘違いするムーブ、何で毎回面白いんだろう》
《オーバーズLoP_アリアード・ネメシス:ですよねー》
《おるやんけ》
《否定されるところまでがワンセットの持ちネタだからね》
《これで、クロムに褒められるとガチ照れするから困る》
《そして天然で王子様力を発揮するクロム》
《最近ファンアートが激増しているクロネメイラスト》
《初々しさがガチ過ぎてどちらのファンも後方腕組み頷き両親面になってるからな》
《オーバーズLoP_アリアード・ネメシス:ちが、クロムとはそんなんじゃない》
《これはこれは》
《おやこれは》
《これはー?》
《オーバーズLoP_クロム・クリュサオル:ほら、質問終わったなら席外そう?》
《オーバーズLoP_アリアード・ネメシス:うわああああああ?!なんで、なんでいるの!!1》
《居たw》
《てぇてぇ》
《人の配信のチャットでラブコメ始めるんじゃないよ》
「すいません、オーバーズのお二方。続きは裏か配信でやって頂けますと幸いです。個人的にはもう少し眺めていたいのですが」
《草》
《執事も見る気満々じゃねぇかw》
《オーバーズLoP_アリアード・ネメシス:すいませんでした……》
《オーバーズLoP_クロム・クリュサオル:申し訳ありませんでした……》
《草》
《保護者(四谷)の保護者に叱られとる》
《でも執事も二人のやり取り見たがってるじゃねぇか!》
◆
【切り抜き】Re:BIRTH UNIONの面接を受けた事のあるVtuberの話 Part.1
概要:雑談やゲーム実況など、配信中にVtuber事務所『Re:BIRTH UNION』のオーディションを受けた話をするVtuberさんを集めてみました。基本的には、二次面接以降まで進んだ人を選びました。
なお二次面接まで行った人は紹介画面の名前横に〇、最終面接まで行った人は☆マークを付けてあります。
また、Vtuberさんの簡単な紹介も載せてあります。
好評なら第二弾も投稿します。
〇山ノ葉碧(個人勢/主に歌ってみたをメインに活動)
「何を話したか、とかは喋っていいって言われたからちょっと話してみようかな。面接で、社員さんの他に一期生、二期生の四人も本当に通話繋がってたんだよね。正直、それで緊張し過ぎちゃったのかも」
「でも、最終的には凄く話しやすかったかな。面接官さんの質問に私が答えるでしょ?そうすると、リバユニの皆さんが凄く拾ってくれて。おかげで、自分でも思ってた以上にたくさん話せた。落ちちゃったけど、やっぱりこの世界楽しそうって思わせてくれたから、今こうして個人で始めたんだよね」
「お陰様でちょっとずつ伸び始めて来てるし、どっかのタイミングで御一緒出来たらいいよね」
〇セロ弾きの業樹(Vインディーズ所属/元個人勢/名前の通りチェロ演奏が名物)
「まぁデビュー配信でも言った通り、俺は昔、楽団に所属してたんだけど解散しちゃってねぇ。活動の場を求めて、Vtuberっていう世界に飛び込んだ訳だけど」
「実は、個人としてデビューする前にリバユニさんの二期に応募してるんだよね。で、面接場所に向かったら後ろからステラ・フリークスさんの声がすんの。超ビビったね。振り返ったらご丁寧に開き戸の死角になる位置にモニター用意してあるんだよ。面接で仕掛けてくるとは思わなかったわ、マジで」
「結果は落ちたけど、面白い世界だって確信したのもこの時だったね。で、結果個人でデビューして、最近Vインディーズに拾ってもらった訳だけど」
「楽団辞めて、企業Vに落ちて、個人でV始めて、企業に拾ってもらって……数奇な人生送ってるなぁ、俺も」
☆白石パール(にゅーろねっとわーく/溌溂とした元気っ娘。フィジカルとメンタルがバケモノな新人)
『※身体を動かす体感系音楽ゲームの配信を開始して8時間が経過しています』
「実はですね!私、リバユニさんの三期生のオーディションに応募してたんですよ!最終まで残って、落ちちゃったんですけどね!!」
「リバユニの皆さんも仰ってましたけど!最終面接がエア配信っていうのだったんですよ!私、てっきり普通の面談かと思って、何にも用意してなかったんです!!」
「だから、スマホに入れてある音楽をランダム再生してアドリブで60分間歌って踊りました!!MCとか台詞とか言わなかったから落ちたのかな、って思ったんですけど!」
「面接官の社長さんが!『そのフィジカルはにゅーろねっとわーくさんの方がウチより活かせるんじゃないかな』って言ってくれて!じゃあやってみよう!って感じで!面接受けたんですよね!!」
「そしたら合格しました!見抜かれてたんですね!凄い!はいクリアー!!フルコンボー!!」
とりあえず、合間合間に挟む形で小ネタシリーズは書いていこうかな、と。
御意見御感想の程、お待ちしております。
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