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0歳児スタートダッシュ物語  作者: 海華
課金のため就活編(第2章)
26/177

11

本日数話更新しております。本日更新の1話目は8になります。


「キャロル嬢、今日は本当にありがとうございます」


「何がですか?」


「わからないなら、いいです」


何を言ってるのだろう。良くはわからないけど、2人並んで床に座るのが無性に心地よかったので。

私はそのままぽふっと彼によりかかった。


しばらくそのままのんびりして

あ、そうだと思い立ちリェスラをベッドの上に移動させて机の向こうの棚から神話の第1章を取り出す。


「キャロル嬢?」


「お土産、作ります」


そしてプリントアウトで白紙の紙にじゅっ、じゅっと原案のコピーを作っていく。

当たり前のようにするその作業を見て、エルク様が愕然としているのはきづかなかった。

なぜなら私は昨日より圧倒的に魔力操作の性能が上がり楽しくて仕方なかったから…。



「はい、神話の第1章です。差し上げますので感想、お願いしますね?」


「キャロル嬢…今の、は…」


「今の?ああ、プリントアウトですかね。改良中の新作魔法です」


突っ込まれて初めてやべ、と思ったが。

これから深く関わっていく人だから包み隠さずばらす。

するとエルク様の表情が険しくなった。

ああ、そんな顔も素敵だ…!


「なるほど…その幼さで…陛下が所望するはずです。キャロル嬢、本当に私でいいんですか?アイザックやレナードと婚約した方がいいのでは…」


「エルク様のお傍にいられて、エルク様の幸せのお手伝いをすることが私の至上の幸福です」


皇子には興味はないのだよ、皇子には。


どキッパリ言い切ったのに、エルク様は何故かそのまま考え込んで。


「では私もキャロル嬢の幸せを願いますね」


はにかむように、微笑んだ。


まだまだ不器用な笑顔が抜け切れてなかったが




それは最高のご褒美だったーーーーー。




なお意識はクラっとしたが、イェスラが私の頭に突っ込んできてくちばしでグサッと頭を刺したことにより気絶は免れた。


さすが相棒、わかってるぜ…。





不意打ちの悩殺攻撃にはまだ弱かったが、だいぶまともに話せるようになってきた頃

準備の時間が来て私とエルク様は別々に連れていかれた。


「リェスラ、行くよ」


『……』


寝ていたリェスラに声をかけると、起きていたのかリェスラは無言で飛んできて肩に乗り…長いしっぽを私の腕にしゅるるるとからませた。

親友の甘える仕草に萌えながら使用人に着替えさせて貰う。



着させられたのはいままで私が着たことがない黒いドレスだった。

それまでの私ならゴシックみたいだなと笑ったけれど今の私は違う。


エルク様の髪色…!


黒いドレスと言っても透かしレースがあっちこっちに着いていて十分かわいい。

そしてリェスラも私とおそろいの黒いリボンをつけてもらっていた。


「一緒だねー」


『なんで私があいつの色をつけないといけないのよ』


文句もいいつつ、リェスラはお揃いが嬉しいみたいだ。

そしてイェスラには赤いリボンがつけられた。


『しょうがねえなあ、俺はあいつに止まってやるか』


文句を言いながらもイェスラも楽しんでいるのがわかる。




そして髪も整えられて、可愛いティアラを乗せられて。


お支度が終わって2匹を肩に乗せて母様のところへ行くと…






あああああきたい以上です。期待以上ですよエルク様ああああ

灰銀色の制服はきっと城のお仕着せなのだろう。

それは初めてであった時と同じだったが、インナーのシャツが赤かった。

あと胸ポケットに赤いバラのコサージュをつけている。


「あらあら、黒い色が赤い髪を情熱的に映えさせているわね」


「お母様もとても綺麗ですわ」


父様も制服で、母様はお茶会用の赤いドレスだった。

ちら、ちらと使用人のように佇むエルク様を気にしながら母様へ近寄るとしゃがんだ母様は私の耳元に顔を寄せて


「婚約者の色を纏うのは社交の基本よ」


と、呟いた。わかっていたけど、わかっていたけどぉぉぉぉ。

俯いて悶えを抑えぷるぷると揺れると、

母様楽しそうに笑った。くそう遊ばれてる。


「あら、イェスラあなた…」


震えているあいだに、イェスラが飛び立ってエルク様の肩に止まった。

戸惑うエルク様も素敵だし、美鳥を飼い慣らすエルク様も萌える。

写真、写真をはよ!


「そう、認めたのね。高位精霊も認めた仲としてアピールするにはちょうどいいわ」


そして2台の馬車に乗って城へと向かったのだけれど。

エルク様と私が同じ馬車って母様の作為を感じる。



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