15
とりあえずだ。
エルク様を幸せにしよう。
好きな人が出来たら私を隠れ蓑にしてもらって幸せにしてもらおう。
「ダメではございません母様。エルク様は私がしあわせにします」
「あら本当?よかったわ。エルク様には婿に来てもらうからね」
とりあえずエルク様にご迷惑をかけないように侯爵家の領地の経営の仕事を完璧にし。
また王家に難癖をつけられても言い返せるように、確固とした地位を作ろう。そのためには魔法をもっと研究しよう。母様が前に言ったように『魔法の根底』をひっくりかえせばいいだろう。
また、エルク様がほしいものを買えて好きなことをするためには先立つもの…金も必要だ。
私はオンゲに時間を費やす女だった。
そしてそれと同時に
課金のために残業も休出もこなす女だった。
「母様。きょうのおしごと、何をすればいいでしょうか」
「え?いや今日は休んでいいわよリリア。朝から色々とあって疲れたでしょうし、怪我を早く治さないとね?」
「わかりました、ありがとうございます母様!」
エルク様を幸せにするためならば、自重も我慢もしない。
冒険?領地経営?
これは、推しメンを幸せにする私のゲームだ!!!!!
これで第一部人生の目標編完結です。
はじめっから自重してないよっていうツッコミはなしで('ω')