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0歳児スタートダッシュ物語  作者: 海華
ゲームルート決定編(第1章)
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さあ強くいきましょう


オンラインゲームを知っているか。

RPG、農園、パズルなど色々なものがあるが。


所詮時間か金をかけたものがだいたい強いのだ。



つまり何が言いたいかって言うと




スタートダッシュが大事!!







暗い、暗い所にいた。

明かり一つない暖かで暗い場所。

とても狭い場所に閉じ込められていて、あれ、なんでこんなとこにいるのかと疑問を覚えたのが始まりだった。


ちょっと待ってよ、早く今日の収穫をして新しく種を植えないと。

もぞもぞとしても狭いそこにはスマホがなかった。

いま個人的にブームが来ている農園ゲームやりたさになんとかそこから出ようともがくと…


不意に、私を取り巻く空間がうねうねと動き出した。

え、ちょ、出れる?てかあれ、なんか動く手も足も小さくない!?


そんなことを思っていたら…わたしは急にまぶしい光に包まれた。

暗闇からの突然の明るさに驚き。

さらには口の中の液体を吐き出し吸い込んだ空気に咽てせき込み驚く。


「おぎゃああああ!!!!ああ、あああああ!」


「奥様とても可愛らしい姫君が誕生されましたよ!」


「ああ…生まれたのね…」



え?え?

ちょっと待ってくださいよ、瞼は開かないけど

この体に響き渡る泣き声は……


「おぎゃああああああああ!」


私、生まれ変わってんのおおおお!!!!!




日本の雑食ゲーム書籍オタクの私はどうやら生まれ変わったようです。転生ktkr!!!!!













「あぶぁぶぅ」


ごくごくと母様のおっぱいを飲んで、満腹になったら眠くなってきた。

まあ乳児だし当然だ。


綺麗な銀の髪の母様にとんとんと背中をたたかれて『げぷぅ』とげっぷを吐き出すと緩やかに体をゆすられてそのまま眠りにつく。


私は日本で生きていた。

漫画を読み小説を読みゲームをして働いて楽しく生きていたけれど、名前も昔の家族もわからなければ死んだ原因もさっぱりわからなかった。


わかるのはぼんやりとした過去の記憶だけ。


「あーぅう」


「よしよしリリア。寝ましょうね」


ただとりあえず。

もうあの漫画も小説もゲームもできないのなら。

あの神ストーリーメモリたいから、はよ文字書けるようになりたいと心で絶叫した。








母様は銀の髪の美女だった。

そしてたまに見かける父様は赤い髪のイケマッチョだった。

兄妹はいないらしく、一人娘?の私は乳母もつけられてとても可愛がられて育てられた。

我が家は過去の記憶になぞるとお金持ちのようだったが両親はとても愛し合っていて、愛されていてとても幸せだった。


「あぶー」


早く大きくなって記憶を記録したいと燃える私はある日衝撃的な光景を目にする。


「あらあら、リリア。どうかしたの?」


紙が、ふわふわと浮いていた。

その中を母様が私を覗き込んで、抱き上げてくれた。

浮いた紙はそのままで手を伸ばすと


「ダメよリリア。これはお仕事の書類ですからね『清らかな風よ。この子のおもちゃを取ってあげて』」


そういって母は私のベビーベッドに手を伸ばすとそこから謎のぬいぐるみがぴゅーんと飛んできて私の手に収まった。


ちょ、


ちょ、まてよ!


この世界魔法もあるの!!乳児やってる場合じゃねえええええええ!!!!

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