遺跡2
少し休み、とりあえず血はとまった。なんだ?さっきまで結構血でてたのにもう止まっている。
神っぽい悪魔っぽい人からスキル?もらえたんだったな。
体力のおかげか、これはやべえな、寿命伸びたりしてないだろうな?
結構武器も軽く振れるようになったので先へ進むと、何やら白いソーマン?が4体と玉座っぽいのに座ってるのが王なんだろう。
俺はそのままそいつらの正面に歩いて行った。
白いソーマンが対峙してくる
俺は問答無用で切りつけた、だが避けられ逆に切りかかられた。
右腕を持っていかれた上に軽く左腕を切られたが、義手でそこそこいい奴かったおかげか、目立った傷はなかった。
俺は再度大剣を横なぎに振ると白いソーマン3体に当たり、2体は体がちぎれていた。
(あれ?これ行けるんじゃね?親衛隊弱くね?俺が勝手に強そうって思ってただけか?意外と弱い?まさかー?)
【おい、小僧少し待て!そこまでじゃ!】
ん?なんか人の言葉がしかも偉そうな言葉が聞こえたような? 目の前の無傷の一匹にも大剣を振るう。
【待てと言っておるじゃろ!またんか!降参じゃ降参、ワシらの負けじゃ!】
ん?またなんか聞こえたような?人なんかいないしなー?俺はそのまま王座に座っている王っぽい奴がいるほうに向かう。
【すまんかった、すいません、ごめんなさい、許してください、なんでもしますから許してください!】
おー こいつか喋ってるのは!よく聞こえた。めっちゃへりくだってきたな(何でもしますからって所な!)
「おい!なんでもするんだよな?」
【なんでもしますします!許していただけるので?】
めっちゃ喋り方かわってますやん・・・
「できるかできないかによるな」
【何をすればいいんでしょうか?】
「今俺が倒してきた奴らはまた生み出せるのか?作れるよな?」
よくわからんが聞いてみよう・・・こいつ王なんだしな
【は、はい!食料さえあればいくらでも作り出せます!】
「食料か・・・兵士に作らせればいいんじゃ?」
町で苗買ってきたら余裕じゃねえか?多分・・・
【我々は作り方を知らないのです。人間どものほうが美味しくていい肉です】
「俺は人間なんだが?」
こいつ速攻素でてるんですけど??
【いえ、そういう意味ではなくてですね・・・】
「まあいい、お前らがどんな事してんのかしらねえが、俺の配下になるってんなら許してやる」
【え?いいのですか?それはそれは助かりますが・・・なんとお呼びすればよろしいでしょうか?】
「俺はタツヤという、お前に名はあるのか?」
【では王様とお呼びしますね、ワシの名はない。】
あれ?俺の名前聞いた意味は??なんかいきなり頭悪くなったような・・・
「俺が懐けてもいいのか?」
【はい、お願いします。】
んーどうすっかなー白い 棒人間かシロでいいか?可愛すぎない?
「んじゃお前の名前はシロな」
【ありがとうございます!シロと名乗らせていただきます。】
するとシロがいきなり光りだした、(あれ?これは・・・進化かな?爆発はしないだろー?わからんが・・・)
すぐに光は収まり肉付きが良くなったシロがいた。
「お前シロだよな?進化したのか?」
【よくご存じですね。人間は生涯一匹にしか真の名は付けれません。しかし名をもらった者は生涯忠誠を誓う事になっておりますれば一段進化いたします。】
アーなんか喋り方もきもくなってるし・・・さっそく仕事させとくか
「んじゃ兵士を用意してくれ、警備する兵士とは別にだ。食料生産用に20人ほど必要だ、どれぐらいで用意できる?」
【その程度でしたら30分ほどいただければ】
はやっ!こいつやばい子なんじゃないの?
「そうだな、俺は下見してくるから用意できたら俺の場所までよこしてくれ、そうだ、新しい兵士は俺を攻撃しないのか?」
【大丈夫です、王様として認識されます。】
便利なやつらだなーこれで無限の兵力を手に入れたのか?俺は・・・何をするべきか?そんな事決まっている。俺を最初ぶち込んだリバー鉱山をまず潰し、奴隷収容施設も解放して回り、バンディット共の王を打ち奴隷制度を廃止する!これだろ?
やってみようじゃないか!兵力は食料から発生します!これやばすぎ・・・
20分ほどで俺の近くに20人が整列した。
んじゃまずは畑の作り方教えるから全員よくきけー!
1時間ほど土のいじり方を教えた後、この周辺全部やっとけと言って町に出かけた。
道中俺が倒したソーマンから売れるものをかき集めたが・・ガラクタばっかりだ・・
町に行って食料になりそうな植物の苗を買わなくてはならないんだが、大丈夫か?結局あの洞窟の中に宝はなかったしな、シロに聞いてからくればよかったな、何かあったかもしれない。
倒したソーマンと道中襲ってくるソーマンから剥ぎ取り続けていると結構な大荷物になった、ガラクタばっかりだ仕方ない、少しでも金にしなくてはならないのだが重くてなかなか進まない目印の崖が見えてきた後8時間も歩けば付くだろう。
夜になりかけた時間に町に到着した所、衛兵に声をかけられた。
【なんだその荷物は?】
「そのへんにいるソーマン倒してはぎ取ってきたんで売りに行く所です」
見たらわかるだろ?ガラクタばっかりだよ
【中身を見せろ】
「はい、どうぞ」
【これはなんだ?禁輸品じゃないか!】
な!俺は驚いて衛兵の顔を見ると衛兵の顔はニヤついている。
あーなるほど!賄賂がほしいのか・・・
「俺もほとんどもってなくてな、全財産の400@だ、通してくれ」
素直に渡したがどうだろうか・・・
【よし、通っていいぞ!次もよろしくな!ハハハハ】
どこも腐ってんな。。。
町に入り、ガラクタをいろんな店で売り払い、交易屋にやってきた。
「すいません、食料になる植物の苗とかないですかねー?」
【あーバナナの苗とかどうだい?出来次第食べ放題だよ?】
そんなんあるんかい!?ありなん?
「どれぐらいで収穫できますか?」
【バナナは三か月かかるなぁもっと早いほうがいいのかい?それなら生肉の木なんてどうだい?】
ん?なんすかそれ? 気持ち悪そう・・・・
「それは生肉が実としてなるんですか?」
【ネタ的な意味で仕入れたんだけど気持ち悪がられて売れないんだよねーどうだい?買っていくかい?安くしとくよ?】
まぁ俺が食うわけじゃないし?あいつら肉が好きみたいだしな・・・俺用にバナナの苗を少し買って、生肉の木でいいか
俺はガラクタを売って得た3900@の金をカウンターの上に置いて「バナナの苗10個と生肉の苗を買えるだけくれ」と言った。
【バナナの苗が1個300@だから生肉の苗900個だな】
「その生肉の苗がえらく安いが、ほんとうに食べれるのか?」
【それは問題ねえよ、そのへんのバーでも普通に使ってるしな、苗1つから生肉10個が毎日取れるぞ、育つまで一か月はかかるけどなーしかも焼かないとうまくないんだこれが・・・めんどくさいからな、あまり皆興味ねえんだよな、よしできたぞ】
「そのへんは大丈夫だ、ありがとよ」
なんとかなりそうだな、一切金持ってないが、まあどうにかなるだろ。拠点に戻るか・・・あいつらの事信用していいんだよな?ダメかな?んーわからんが裏切られたらその時だしな。
俺的には来るものは拒まず、去る者は許さない!この精神でやっていこうと思う。
苗をたくさん?行きより重くなり、道中野生ソーマン共に執拗に何度も攻撃を仕掛けられた。
右腕があればもっと戦闘が楽だったのにと思うが仕方ない・・・
俺の動きが亀のように遅いのが原因だろうから仕方ないが結構つらいな。
2日かかって拠点まで戻ってきた。俺もかなり腹ペコになってきている。
洞窟拠点の入口付近は木も刈り取られ立派な畑になっていた。そこは別のものを植えようとあまりの綺麗さに思ってしまった。
「おーいシロいるか?」
【王様お待ちしておりました。キャラバンが通りかかったので食料と物資を略奪しました。こちらです】
ん?やってることが蛮族とかわりないような気がするのは俺だけだろうか?まあいいこれがこの世界の普通なんだろうしな・・・
「よくやったシロ、これは俺が分けておくから、この生肉の苗を耕した畑の周辺に植えるように伝えてくれ、このバナナの苗は洞窟の入口周辺にだ。」
【了解しました。ところで王様その食料はどこにあるのでしょうか?兵士がこれ以上作れませんし、現状維持でも後35日が限界です。】
「そうか、ギリギリ持ちそうかもしれんな・・・この生肉の苗は名前の通り、肉の実がなるそうだ。焼けばうまいと聞いた、30日で育つそうだから多分大丈夫だろ?」
【仰せのままに】
なんかYESマンになってる気がするけどー?まあそのほうが都合はいいんだけどな