まさかまさかの宰相
【ブレイン視点】
これは凄いですね!
まさか生きている間に異世界人を見ることが出来るとは!
「なんだ?ここは外国じゃないのか?」
「いえいえ、ここは貴方の暮らしていた世界とは別の世界ですよ。」
「ん?世界が違うのか。じゃあ帰れないのか?」
「残念ながら……」
「そっか……」
故郷を離れて悲しいのでしょう。私も気持ちはすごくわかりますよ!
「まあ、いっか。」
えっ?
「よーし、自己紹介も終わったことだし、住む家を作るか!」
「でも、家の材料になるものなんて、どこにもありませんよ?」
確かに。辺りを見ると、そこにあるのは砂、砂、水、砂。
砂と水じゃあ家は建ちませんね……。
せめて岩でもあれば………………は!
「ありますよ!岩が!」
「どこに?」
「ここから南西に1㎞ 進んだ所にあります」
「よくわかったっすね」
「フッフッフ、私が頑張って作った地図がありますから!結構正確な地図ですよ!」
まさかこの地図が役に立つとは!
「よし!じゃあ出発だ!」
岩場に着いたけれど…………
「これ、どうやって運ぶんだ?」
そこには、巨大な岩達が乱立していた。
「よっしゃあ!いくぜ!」
日高さんは十メートルを越える大岩を抱きしめ、
持ち上げた!?
「うおりゃあぁぁ!!」
遠くに投げた。
「「…………えっ?……えっ?」」