今夜は焼き肉
【ブレイン視点】
「ふー!できたっすね」
「まあ、私のお陰ですね」
いやぁ、苦労して建てた家は格別ですね。
「……サボってた癖に。まぁいいですよ。それより食事にしましょう。」
「食事?じゃあ食べ物を探してきましょう。」
木の実があるといいですね。
「なにを言っているんですか?食べ物ならここにいっぱいあるじゃないですか。」
マニはそこにあった死屍累々を指差す。
「今日は焼き肉ですね!いっぱい体力使ったから早く食べましょう。」
マニは訳のわからないことをいう。
「なにを言っているんですか?」
「えっ?…………ああ!そうでしたね!」
わかってくれたようです。
「そうそう。魔獣の肉なんて食えるわけが………………」
「干し肉にしないと!危うく肉を無駄にしてしまう所でした!」
なにを言っているんだろう?
「あの?マニくん?」
「ああ、手伝わなくてもいいですよ。私こういうの慣れてますから」
そう言ってマニは魔獣の内臓を取り出す。
「…………うっ!」
私は一目散に逃げた。
もうこんな生活は嫌だ!
早く宰相に戻って、特上ビーフステーキが食べたいよぉ~
向こうからいい薫りがしてくる。
ぐぅ
美味しかったです。