大和とベン
3部構成です
大和は自分の目が信じられなかった
無論、ベンの言葉も理解できるはずもなかった
(ベンの幻覚が見えるなんて・・・。本当に限界なんだな)
大和はそう思い込むことにした
そして、その言葉も幻覚に過ぎないということで済ませることにした
しかし、目の前に現れたベンの幻は大和の心を見透かしたような口調で言う
「大和、オマエう○こしたいだろっ!?ベンダケニwww」
大和は唖然とした
インパクトが強すぎた
無視するに無視できなかった大和は
「な、なわけないだろ!!」
と、口に出してツッコミを入れてしまう
そして、そのツッコミとは裏腹に、だんだん大和はう○こしたくなってきた
そんなことに気付いているのか、それとも気付かないふりをしているのか、ベンは
「なんだ、ちゃんと見えてんじゃん」
と、少し驚いてみせる
そしてさっきと同じように、
「なぁ、あとはオレッチに任せてくれよー」
と言う
大和がベンの幻の相手をしている最中も試合は続いている
(こんな幻覚は無視して試合に集中しなくちゃ・・・)
限界をすでにむかえている身体に鞭を打ち、意気込む
視界はぼやけているし、音もはっきりしないし、頭も痛む
ベンに任せられるのなら任せたいものだと思う
すると、やはり大和の心を見透かしているらしいベンは
「じゃあ、任せろ!」
と、言って大和の中に入ってきた
不思議な感覚を大和は感じていた
しかし、それは懐かしさにも似ていた
(本当にベンなのか?)
すると、ベンの声が頭の中に響く
(おうよ!あとはオレッチに任せて、大和はそこで見てな!)
大和の身体が、大和の意識とは別に動いた
ベンとの思い出を振り返りながら、ベンに全てをゆだねて、大和はベンと同じ視点から試合を見た
残り時間は30秒をきっていた




