隣の人
掲載日:2026/09/04
午前0時 玄関の呼び鈴の音がする
誰だろう こんな夜中に
玄関に出ると、となりの田中さんが立っていた
田中さんは近くの銀行に勤めるOLだ
田中さんは言った。
「あのさあ、あんたんちの水道のポタポタ音、止めてくれない?」
「えっ」
「え じゃないわよ!あんたが私の彼氏たちと、水道のポタポタで交信しているの バレバレだからね。
私が二股してるのもあんたがばらしたんでしょ!」
田中さんはめちゃくちゃ怒っている
「すみません、なんのことだか、さっぱりわかりません。」
僕はそう答えた。そう答えるしかないではないか。
「そう、あくまでもとぼける気なのね」
田中さんは凄まじい形相で僕を睨み付けた。
ギリギリ音が聞こえたのは田中さんの歯軋りだった
「許さないわ。恨む。憎む。」
そう吐き捨てて田中さんは部屋へかえって言った。
僕はドアを締め、台所へ向かった。
ポタ……ポタ……と水滴が漏れている。
僕は蛇口を締めて言った。
「勘のいい女だ」
おわり
あとがきを書くのはたしか八回目になるかと記憶しております
八すなわち末広がりのおめでたい数字でございますね
今日はひさしぶりに大雨が降りまして若干涼しくなりました
そういえばあとがきは20000文字書けるんでした
そんなにあとがきを書く人ってこの世に存在するのでしょうか?




