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人の形

ニンジンを犠牲に結構なウサギを捕まえていた二人。


修羅場を他所に、せっかくなのでまるまると太ったウサギを調理するライドット一同であった。


そんな中、アリィが兎人の二人に真剣に謝っていた。

「ほんま、ゴメンな。わい、欲望抑えられんかった。でもな、許して。本能やねん。でも。お前らの事好きやから。ただのウサギと同じ思てへんから。」


グリンも合わせて二人に謝罪した。

「ほんと、ごめんよ。ラフ、ミカ。」


ラファエルは誠実な二人に対して怒りなど一切感じることはなかった。

「わかってるよ。原獣は原獣。お肉は僕達も食べるよ。だって僕達は獣人。同じ"人"だもの。な…?ミカエル?」


「………。ん。」

ラファエルに振られて少し機嫌が悪そうに頷くミカエル。


「ふーん。ちょっと、失礼しますねー。」


「イタッ!」「ぎゃっ!」


突然ラファエルとアリィが悲鳴をあげる。


「何すんねん!この!…なんや!?この玉ぁ!?」


「痛いじゃないかぁ!!なにするんだよ玉ぁ!?」


二人の頭の毛を両脇から出したロボットアームで毟り取った玉。

「うん。もう。タマでいいよ。この体、結構便利みたいでさ。色々機能あるんだよね。試させて。君たち狐と兎でしょ?ほんとに同じヒトなのかな?DNA見せてもらうよー。」


そう言うとタマは玉の中心から引き出しの様な物を出してそこに二人の髪の毛を詰め込み、収納した。


「げ、コイツ、ワイらの髪の毛食いよったで…。」


引いてる一同を他所にタマは無視して続けた。

「検証、開始。」


『…。…。…。DNA型、、、。人間とほぼ一致を確認。但し、通常の人類の塩基数及び一定の配列に異常を検知。』


「一致するのに、異常?もしかして…。いや、あの研究は破棄したはず。でも、あのビーストって。ミュータントだよね?…。この世界はやっぱり?だとすると……。」


「ねぇ、さっきから何を一人で呟いてるのさ?」

頭を撫でながらラファエルはタマに問いかける。


「おっふ、いや。何でもないよー。確かに君たちって本当に姿形は違うのにヒトなんだねー。仲良くしなさいよ!あ、髪の毛ご馳走様でした。じゃあねー!」


そう言うとタマは足?早に空中を、ふよふよと飛び姿を消した。


「なんだよ、変なの。」

ラファエル達は玉を目で追ったが直ぐに興味は失せてしまった。


「おーい、お肉、焼けたよー。食べるでしょー?」

ドルミンの声で一同の意識は調理場に向かうのであった。


「うん!食べる!今行くー!!」





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