人間とロボットの新入社員
「博士、また来ましたー」
「おお、マコトちゃん、いらっしゃい。この前のクイズ、覚えているかい?」
「うん」
----------
ルームシェアをしている仲間たちが、交代で夕飯の用意をしているのですが、ある日、中華料理を作っていて、本来は担当するはずのルームメイトが一人さぼったので、メッセージを込めてその人のお皿の料理にある調味料をたくさん入れて思いっきり辛くしました。その調味料とは?
----------
「解けたかい?」
「うーん、難しかった。これもダジャレ系とかことわざ・慣用句系のクイズですか?」
「ダジャレ系じゃな。あと、中華料理に使う調味料の知識も必要じゃ」
「マコ、その調味料のこと知っているかなー?」
(マコトちゃんは自分のことを『マコ』と言います)
「マコトちゃんは料理好きと聞いておるので、きっと知っていると思うぞ」
「ヒント下さい」
「本来は担当するはずのルームメイト、と言うあたりがヒントじゃ」
「担当するはず、と言うことは、当番だった、と言うことですね」
「そうじゃ。当番なのにさぼったとすると、他のルームメイトはどう思うかな?」
「あなた、当番じゃん!と思いますね」
「うむ」
「あ、分かった!当番じゃん→トウバンジャン→豆板醤、ですね!」
==========
豆板醤(当番じゃん)
==========
「そうじゃ、正解じゃ」
「なるほど、納得です」
「次のクイズじゃ」
----------
ある会社に新入社員として男女二人と二体のロボットが入社してきました。
男性は見た目はごく普通ですが、要領がよく仕事をバリバリこなすタイプ、女性は可愛くって周りを和やかにするタイプ、ロボットの一方は旧式ロボットで角張ってゴツゴツしたタイプ、もう一方は最新式ロボットで特殊な樹脂を用いて人間の肌の柔らかみまで忠実に再現したタイプのロボットです。
この中で、一番永く勤務を継続できたのはだれでしょうか?
----------
「うーん、難しいなぁー。家に帰ってから考えてもいいですか?」
「もちろんじゃ。家でゆっくり考えたまえ」
「それじゃ、また来ますねー」