プロローグ〜愛しいアクアマリン〜
お待たせいたしました。
本日より、連載再開します!
第3部は完結編となります。
どうぞ、よろしくお願いします(*^^*)
ブルートルマリン。
タンザナイト、ムーンストーン。
手が届かなくなってしまった彼女と、愛しい愛しい、ただ一人の姫。
ラブラドライト。
ブルーオパール。
「ああ。私の、私だけの──」
記憶の中の彼女は、いつも冷たい瞳を向けてくる。
あの冷たさは、何の宝石だろう。
違う。
違う。
違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う。
彼女はもっと透き通る湖面のような瞳をしていた。
あの瞳には、優しい色が浮かんでいた筈だ。
アクアマリン。
この手の中の宝石こそが答えだった。
「──ああ、ああ。愛しいアクアマリン」
これだ。
これこそが、私の探していた瞳だ。
真っ黒な穴に、磨き抜かれたそれをそっと嵌める。
「次は、髪だな……」
思い出の中の彼女を探しても、答えは見つからない。
しかし、それもようやく見つけた。
あの柔らかく緩やかに波打つ茶色い髪。
絹糸のように滑らかで、踊る度にふわりと舞っていた。
「綺麗な、髪だった」
テーブルの上に並べていたいくつもの髪束が床に落ちる。
散らばったそれを気にせず踏みしめて、棚に並ぶ彼女たちを見つめた。




