表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
償ひの道、あるいはハンムラビの法典 Codex Hammurabi  作者: ハンムラヒ王/Leonard William King(英訳)/萩原 學(邦訳)
主の掟、あるいは償ひの道 The Code of Laws
41/111

117 - 119. 債務不履行者の身売り

117. 何人も、債務不履行に陥り、自分自身か妻子女を金銭で売るか、労務の課さるに任すなら。その何れも購入した人の家または主人の下で3年間働くべし。 後4年目に至るや、解放されるべし。

If any one fail to meet a claim for debt, and sell himself, his wife, his son, and daughter for money or give them away to forced labor: they shall work for three years in the house of the man who bought them, or the proprietor, and in the fourth year they shall be set free.


118. 債務者が下男下女を、労務の課さるに任せたなら、債権者がこれを転貸したり、金子に換へても、異議唱ふるべからず。

If he give a male or female slave away for forced labor, and the merchant sublease them, or sell them for money, no objection can be raised.


119. 何人も、債務不履行に陥り、その子を産めるメイドをお金で売れるに於て。債権者融通せるところのお金は主人から返済さすべし、かくて彼女は請け出さるべし。

If any one fail to meet a claim for debt, and he sell the maid servant who has borne him children, for money, the money which the merchant has paid shall be repaid to him by the owner of the slave and she shall be freed.

119.the maid servant who has borne him children:主人のお手付きとなったメイドが、この時代にもあったという。

she shall be freed:「解放さるべし」とすると、子との関係が切れるようにも見える。が、意図する処は逆に「やっちまった子は取らずに置いてやるから、一児の母となった女を責任もって買い戻せ」であろう。こんな規定を置くとは、責任から逃げる男もあったのか。

この場合、債権者自身が奴隷を買い、手元に置いていないと、返済により請け出すことはできない。すると、売られた奴隷は人質でもあった事になる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ